2019年12月4日水曜日

野鳥撮影でノートリ(=ノートリミング)を自慢する人が居るようだが・・・。It seems that some people are proud of wild birds Photo shooting (no trimming).

 今年で10年を経過するヤマセミの生態観察及び撮影だが、ちりも積もれば何とやらで、ヤマセミの撮影画像は10万カットをはるかに超える。勿論半数を占めるピンボケや尻尾しか写っていないカットも含めての話だ。

 撮影場所は主に人吉市周辺の球磨川、およびその支流、川辺川、万江川、胸川、鳩胸川、山田川、矢黒川、水系は違うが八代市の日置川、鹿児島の数本の河川だ。
 しかし、野鳥撮影愛好家が自慢げに投稿する「ノートリ」という成果は偶然は別として、意図的に狙って努力した場合、筆者はあまり良いことだと思わない。
 
 自慢される方々はそこまで近寄れたぞ!あるいはそれほど近づける大砲レンズを所有しているんだぞ・・・という、いわば褒めて欲しい、羨ましがって欲しいだろうという事ぐらいは良く判る。

 いつ頃からこういう自慢のしかたが増えたのかは知らないが、それを成すために、どれだけの無理と無駄を重ねているかと思うと少々気にはなる所だ。本来入ってはいけない私有地や立ち入り禁止場所に踏み込んだり、待ち受け中に事故を起こしたり、酷い場合は野鳥を近づけようと餌を撒くような事までするような御人もいるという。これって最低だろう?

 育雛中の巣穴をストロボで撮影したり、給餌中の親鳥を巣穴と一緒にストロボ撮影したり、普通は絶対にやらないことをして自慢したり、そういう画像を誉めそやしたりする輩がほんのごく一部だが存在することにも心を痛める。褒めて欲しい、認めて欲しいことは良く判るが、やって良いこ事と、そうでない事くらい判らない子供ではないだろう?

 地方の野鳥団体の幹部やベテランにすらそういう御仁が居るのを複数知っている。情けない話だとは思うが、独善的な人間のエゴは一度味を占めてしまうと、とどまるところを知らないようだ。

 そんな中、自分で撮った画像の中にノートリ画像がどういう感じであるのか調べたら、飛行中のヤマセミの画像に3カットあったので、ご紹介してみよう。

 勿論こんなもの偶然の産物で、反射神経があったので撮れたようなものだ。勿論被写体のヤマセミは画面の真ん中になど入っていない。ズームレンズをこちらに向かって飛んできたヤマセミに向けて感でシャッターを押しただけ。

 それ以外の3羽の編隊飛行は12月初頭の球磨川での撮影。こちらは対岸なのでトリミングしなければ、どうしようもなく遠い。

反射的にシッターを切り始めたらヤマセミだった!

手持ち撮影なので被写体がファインダーの中心に入らないのは仕方がない。

3カットがやっとだった。EOS7D、420㎜で1/2000sec手持ちで切っていた。

こちらは晩秋の球磨川本流でつがいとその年生まれた子供の編隊のような気がする。



この時期はこういった変則的なファミリーを観る事が出来る。