2019年12月1日日曜日

団塊世代の世相分析・愚痴コラム、2019年12月01日 VOL.10.  Baby boom generation's social analysis, grumble column, VOL.10.

 「便利」が人間の頭脳を退化させ、人間の身体能力をも劣化させると書いて、いろいろ科学的な証拠や論文やデータを探してみた。サイエンス誌やネイチャー誌やNational Geographic誌などには色々なことが出ているが、なぜか海外とは違い日本のメディアは報じない。海外のメディアは特に欧米でこれらに対する危機感を連日報道している。

 日本においては政府や厚労省・医薬品業界・病院関係から圧力その他が入り報道しないのだろう。実際あからさまな圧力が無くとも、日本人が大好きな「忖度」で、それぞれの企業なり組織が事実・真実報道した場合のお上からの仕返し・意趣返し・規制などで、金儲け・利益機会の損失を防御しているのだろうと推察する。

 これらの解明整理整頓にはもう少し調査が必要だ。

 で、今日は約1週間前首都東京に復活した渋谷パルコへ希望する新たな期待値=情報発信力、デザイン発信力、文化発信力の色々を、解体前の旧パルコの最後の様子を伝えることでアピールしてみたいと思う。

 2016年夏8月5日、渋谷旧パルコ最後の日の2~3日前、実際にパルコ店内を回って撮影しておいた画像を蔵出しでお見せしながら、それまでの情報発信基地=渋谷パルコの状況を目に焼き付けて頂ければと思う。

 1週間前のこのブログでも、11月22日にリニューアルオープンした渋谷パルコが1973年に出来た旧パルコのイメージ亡霊を背負っているので、やめた方が良いのでは・・?と訴えたが、その旧渋谷パルコで行われた最期の様子などをご覧いただければと思う。

2016年の夏は映画「シンゴジラ」が大々的なキャンペーンを張っていた。

PARCOのRが無い!上の方の壁を突き破ったシンゴジラが手に持って行ってしまった。

公園通りのNHK寄りから見たパルコの屋上サイン塔。

これはPARCO Part3の方からだろうか?


裏側にあったFMサテライトスタジオ。

記念に招待されたので中に入ってサインをしてきた。窓の外は黒山の人だかり!

上層階でパルコ最後の10日間催事をやっていて、過去のアートワークが展示された。

意外に混雑もせず観られたが、それだけ興味を示す人も居なくなったことの証だろう。

全盛当時のパルコへの道。Part.2 もPart.3も出来た頃。

先週オープンした新生パルコの完成予想図も出ていた。

誰の作品か忘れたが、パルコらしいと言えばらしい・・・かも?どこか、銀座数寄屋橋のソニービルに似た「昭和70年代のユニークさ」を感じたが、私だけだろうか?

各展示物をいちいち説明しないが、ご存じのものや観たことがあるという作品もあろう。

 要は、こういった日本のデザイン文化の情報発信基地だった渋谷パルコの「ブランドイメージ」と価値観を失うことなく、新しい最先端のサプライズを我々に提供して欲しいのだ。
 ネットのWEBサイトやSNSでの情報発信では、既にほとんどの人間が多くの似たような複合商業施設からの発信を受けてしまっている。

 パルコらしさは、やはり「リアル」の情報発信をベースに新しさをアピールして欲しい。渋谷エリアでは、どうしてもしばらくの間,東急のBunkamuraにその存在感と役割で追いこさえてしまっている感じがする。過去にとらわれず全く新しいリアル情報発信をしてほしい。

 その昔、渋谷パルコから発信し始めた「サブカルチャー」文化は中野ブロードウェイの「まんだらけ」などにお株を取られてしまい、さらには今の世の中いつの間にかサブカルチャーだらけで、二流が下剋上の結果メジャーになってしまい、「一流のメイン・カルチャー」が育っていない状況だ。前頭筆頭以下、前頭だらけの文化で、三役・横綱級が此のところ全く出てこない。
 
 思考・志向・嗜好、ダジャレではないが、現在の文化風俗は昔のようなIVYブームだのお姫様ルックだの、モノクロシンプルだの「皆がこぞってその流れに乗るブーム」が生まれず、個々がバラバラに展開する、秩序のない渋谷のスクランブル交差点のようになってしまっているような気がする。TVでお笑い芸人が幅を利かせているバラエティ番組が洪水のように氾濫しているのと同じで・・。

 この状況を打破できるのは「渋谷パルコ」ではないだろうか?「消費力・選択力」ばかりのサブカルチャーではなく、クリエイティビティ満載の新渋谷パルコ・カルチャーに期待したいのだが如何だろう?

 例えば、パルコ渋谷での展示やライブ催事をスマホで撮影できないようにするのだ。スマホで撮ろうとすると妨害電波や電磁波が出て撮れないとかして、SNSでイージーな情報拡散が出来ないようにする工夫をし、パルコの催事やライブはそこへ行って生で観ないと感動を得られないという認識を広めるのだ。

 それを広めるためには時代は逆戻りするが「パルコ新聞」あるいは「パルコウイークリー」など、昔横浜の元町やスカイビル1FにあったスーパーUnion(ユニオン)で出していた在日外人用の情報誌のようなアナログ・リアル紙媒体を使うのだ。昔ながらのポストカード(一時ネットのWEBサイトURL情報拡散にスタバなどに置かれた)でも良いし、情報紙ツール自体が「アート」になる媒体という発想だ。
 あの六本木ヒルズがスタートした際、似たような紙媒体も出たが、時代はスマホ情報中心に変化し、あの時からもう情報ツールの軸が変わってしまっている、だから今こそチャンスなのだ。

 もちろんこれらをネットのWEBサイトで告知はするが、紙面の詳細をネットでは見られないようにする。いわば枯渇感を促進するのだ。バーチャルの世界を広めるスマホ+SNSに逆行してアナログ+WEBサイトの新しいメディアミックスで展開するのだ。

 もっとも新生渋谷パルコが誰を呼んで、誰に何を売りたいのかによってその情報伝達・拡散方法が変わるのだが・・・。