2019年12月8日日曜日

団塊世代は今年も12年目の干し柿作り。 The baby boomer is making dried persimmon continued the 12th year.

 最低気温を記録した昨日は横浜で初雪をみたという。寒気のおかげで終日暗い冬の一日だった。
 今年も2か所から干し柿用の渋柿が届き、干し柿づくりが始まった。例年12月の初冬に日中の最高気温が15度を下回るようになってから剥いて干すことにしている。

 理由は、カビが生えにくいことと速く乾くこと。これより早くに干し始めるとたまに20℃近くになる日があって、柿が痛んだりする。

 もう一つは、メジロ、ヒヨドリ、ムクドリなどに狙われやすいのだ。皮を剥かない自然界の天然渋柿が熟して甘くなるのは12月に入ってから。したがってそれより前に皮を剥いて渋が速く抜ける吊るし柿は野鳥に狙われやすい。
 
 最近はご近所でも干し柿を作るようになったようだが、結構作業が雑ですぐにカビて黒ずんでしまうようだ。やはり作業する手の殺菌と柿自体の殺菌、紐の掛け方、鳥除けなどが大切かと思われる。

 したがって、我が家の2階のベランダでは、剥いて干す際に鳥除けのネットを必ず張る。数年前、ネットを張っても隙間からメジロが入り込み柿を啄まれた。そこで隠れていて急にベランダに出たら慌ててネットに引っ掛かったメジロが2羽獲れた。くちばしに赤いマジックで印をつけ、良く言い聞かせてて放ったが、午後には懲りずに同じ個体がやってきてホバリングしながらネットの外から干し柿を突いていた。まるでハチドリのような感じで・・・。

 

三鷹界隈ではあちこちにいろいろな種類の柿が今年は豊作のようだ。

今までで一番出来が良いのが熊本県豊野産の柿。これは絶品といって良い。熊本県にお住いの野鳥界の大先輩が毎年この時期に送ってくださる有難い柿だ。

今年は高知県から西条柿も届いたが、この柿は四方にくぼみがあって剥き辛かった。

合計112個、一気の勝負だ。

剥き始めから、吊るし終わりまで一人で4時間の作業。

右半分が高知産の西条柿、左が熊本産の豊野柿。

柿はTの字のヘタに紐をくくり、一本に4個づつ吊るす。ずん胴鍋に湯を沸騰させ、10秒間どぶ付けして28本で112個を煮沸消毒する。これで今までカビが生えた事は一度もない。

さらに鳥害から甘くなった干し柿を守るため鳥除けネットを張り巡らせる。


一時的に部屋が暗くなるが、雨をしのぐ軒先は最高の干し場所。10年以上冬の我が家の風物詩だ。

干して数日たったら35度のホワイトリカーを噴霧し殺菌に輪をかける。

お酒の飲めない筆者は最初この作業でフラフラした。

 例年お世話になった恩師や親友に贈ってきたが、昨年来、次々に亡くなってしまい寂しい限りだ。贈る相手が減るとともに今後は干す数も減っていくのだろう。