2018年8月22日水曜日

緊急投稿!甲子園の高校野球はとっくの昔に曲がり角! Urgent posting! High school baseball in Koshien passed turning point already !

 昨日の2018年全国高校野球決勝戦、秋田の金足農業Vs大阪桐蔭の試合は当初から見る気がしなかった。終了後、この今年の高校野球に関する意見交換・仲間とのやり取りは深夜まで及んだ。(Facebook 、Eメール、ショートメール、音声通話)
 それだけ決勝戦のおぜん立ては劇的だったし、色々な問題が表面化した意味では100回記念というのは良い機会だったと思う。

 野球狂を自認する仲間もいれば、大学時代のサッカー部メンバー、社会人に成ってのアイスホッケー仲間もいる、ウインドサーフィン仲間もいるしその殆どがわりに激しいスポーツをやってきた仲間だ。勿論スポーツを全然しない者も居れば、関西出身者も半分以上で価値観・生活常識も違うといった決して偏った仲間内の話ではなかった。

 勿論、年齢的には全て60歳以上の団塊世代に近いメンバーだ。

 これらの話を終えて(まだこの先続くとは思うが・・・)筆者思うに、既に現在の高校野球は酷いものになってしまった、メチャクチャだという事。
 野球そのものは決して嫌いではない。ボールゲームとしてその存在はれっきとして日本のスポーツ娯楽文化の王者だと思う。観客動員数を視れば一目瞭然だろう。2017年の年間観客動員数プロ野球25,139,463人に対し、これだけスポーツ番組で番組冒頭に取り上げられているJリーグですら年間観客動員はプロ野球の25%にも満たない5,778,178人なのだ。
プロ野球2017年観客動員数

Jリーグ2017年観客動員数

 しかし、筆者も小学校時代やっていた野球は好きだが、あくまでボールゲームであってハードなサッカーやラグビー、バスケット、テニスとは違うものだ、あくまでゲームなのだ。
 野球とサッカーを比べるのはあまり意味が無いとは思うが、両方を自分でやった筆者の経験からすると、大学時代面白い話がある。

 横浜国大時代、筆者は4年間サッカー部でフォワード、1971年和歌山国体の神奈川県代表権を取った(国体自体は県大会で同点優勝だった当時の全日本社会人リーグの東芝・川崎が出場した)レベルだった。
 
 このサッカー部所属時代、横浜国大の校内スポーツ大会が実施され、野球部Vsサッカー部の野球大会、同じく野球部Vsサッカー部のサッカー大会が行われた。これは教育学部の体育専攻科の学術的実験大会だったが、面白い結果が出た。各試合後心拍数や血圧、呼吸数もメンバー全員が計測された。

 試合の結果の方に眼を向けよう

 まず野球の試合は7回までカーブ、シュート(当時はそういう球種しか無かった)を多用され、サッカー部は一点も上げられなかったが、学習能力のお陰、高校まで野球をやっていた者もいたのでサッカー部零敗ではなく11対3で野球部が勝った。偶然今回高校野球決勝のスコアに近いのだが、全く雲泥の差ではなかった。

 次にサッカーの試合に成った。結果はとんでもない事になった。前半を終えた時点で何と野球部がギブアップしたのだ。前半の点差は16対0。後半ギブアップしたのは点差が理由ではなかった。もう体が動かない、全く走れない!という理由だった。
 考えてみれば前後半90分間フルに走り回るサッカーと、味方が攻撃する際はバッター以外ベンチに座っている野球とは、スポーツとしてその本質が違いすぎたのだ。だから野球はあくまでベースボール・ゲームなのだ。

 そういう経験値からすると、今回の同じ高校野球の豊富な投手陣や優秀な控えメンバーのいる大阪桐蔭と、まともに戦えるレベルが9人しかいなくピンチヒッターすら出せない金足農業のチームの在り方のあまりの差が気になったのだ。

 サッカーで言えば金足農業がハーフタイムが終わって後半キックオフでピッチに立ったら、相手チームの大阪桐蔭が全部元気なメンバーに入れ替わっているに等しいだろう?野球の場合サッカーと異なってベンチ入りのメンバー全員を使う事が出来るので有り得ることだ。

 これに関しては団塊世代に限らずこの高校野球の報道に接した多くの国民がこのチームの差が何で生まれるの?有り得るの?と思った事だろう。

今年の高校野球印象アンケート
 https://news.yahoo.co.jp/polls/sports/36083/result

如何に秋田の公立高校が世の中の感動を呼んだか良く判る。

 これは単なる日本人の気質「判官びいき」だけが理由ではない。もう少し深い理由が幾つかある事が判っている。一番の???は各都道府県代表の高校が集まって日本一を競うはずなのに、メンバーの中にその都道府県=地元出身者がごく少数しかいない高校が優勝してしまう今の高校野球はそれで良いのか?本来の開催理念に合っているのか?という事だろう。詳細は次回。

 メディアの狂ったような偏向報道、SNSの似非情報の洪水、またそれらを鵜呑みにしたSNS投稿の嵐が原因の一つでもあるだろう。

 杜撰でいい加減な高野連の首脳部に対する各種の不満もあるだろうし、高校野球そのものの理念が随分前から何処かへ行ってしまっている事に対する不満もある様だ。次回はその辺りを少し突っ込んでみたい。