2018年8月15日水曜日

深山で生息するヤマセミは樹間を飛ぶ! Crested kingfisher living in a deep mountain area fly among trees.

 このブログで見慣れた人吉のヤマセミと比べると、本来のヤマセミの佇まいが妙に別の生き物のように見えてくるから不思議だ。
 しかし、首都圏の山奥、奥多摩渓谷や五日市・秋川渓谷、更なる奥の奥多摩でたまに観られるヤマセミは、ほぼ昨日・今日のこのブログのヤマセミに近いと思って頂いて良いだろう。

 このエリアのヤマセミは、基本的にはブラインドに入って観察・撮影しなければあっという間に飛び去ってしまう。筆者は周囲の展望の利かないブラインドには滅多に入らない。したがって観察・撮影にはギリースーツという軍隊のスナイパー(狙撃)用の迷彩カモフラージュヤッケを使用した。
全身が枯草で覆われた様なふさふさの付いた迷彩ヤッケ。通称ギリースーツという本来はカメラ撮影ではなく狙撃兵専用の軍用服。サバゲ―と言われるサバイバルゲーム用専門ウエアとして売られている。最初は恥ずかしいが、その効果は撮れた画像が示してくれよう。但し、その使用法に関しては最大限の注意が必須。この画像はあくまでこのブログでの説明用に着用して撮って頂いたモノ。実際は望遠レンズにも迷彩カバーをかける。

普段は車の中から撮影するのでせいぜいこんないで立ちだ。これでも十分街中では異様なのだが・・・。人々が平和に暮らす人吉市内だと渋谷のスクランブル交差点のような訳にはいかない。

 通常、街中でこんな装備で動こうものなら一発で警察に不審者通報されてしまう。特に南九州の排他的な山村ではレンタカー(ナンバーを視ればすぐ判る)で大きなレンズを持って移動するだけで「不審者」呼ばわりされた経験もあるので、野鳥観察は住民やそのエリアの生活者への用心・注意が必要だ。

 通常人吉市内でヤマセミ観察をする場合は車の中からだったり、土手沿いの堤防道路上からだったりするので、地元の方にはすでに顔なじみだ。従って早朝のウォーキング時間帯に普通の迷彩ウエアで居ても笑顔で挨拶できるが、こういった人間のいない山奥ではヤマセミに気付かれないよう、慣れてもらうよう努力しなければならない。

 今日は昨日に引き続きそういった状況下で撮影出来たヤマセミ画像をご紹介。
山奥の池らしき水域なので流れている気配はない。


この2枚は連写、枝から飛び出した直後。



この直後こちらへ向かってきてターンしつつ様子を見られた。

人吉市内ではなかなかこのような接し方は出来ない。