2018年6月23日土曜日

団塊世代のジジ放談 #4.『人吉ファンとしてあえて言う、今人吉が危ない!』  Dare to say as one of fan of Hitoyoshi, now Hitoyoshi is in a crisis situation!

 週末土日にのみアップする「団塊世代のジジ放談」団塊世代以外の世代の方からのメール問い合わせやFB書き込みが増えている。結構嬉しい。
 お陰様でこのブログもついに40万pv(=ページビュー)を超えた。丸5年と2カ月だからほぼ2000日。つまり40万pvという事は1日平均200pvをずーっと続けている勘定になる。徐々に数値は増え、最近多い日は500pvを超える。団塊世代で言えば、小学校時代同じ学年全員が視ているという事に等しい。実はこの数字は結構怖いのだ。営利を目的にしているサイトではないあくまで個人のサイトだとはいえ、内容に関する責任は非常に大きい。身が引き締まる思いだ。



そこで・・・・、

 今回は、2010年4月1日以来東京から通う事8年!既に300泊以上しているヤマセミの里・人吉市及びその周辺に関する私感・雑感をまとめてみた。
 かの司馬遼太郎が「街道をゆく」の人吉球磨探訪で「日本で最も豊かな隠れ里」と称した人吉球磨エリアだが、野鳥を追いながら300泊以上し、レンタカーでナビが不要に成る程道を覚え、走り回ったよそ者の眼には、豊かな地元で生活をされている方々とはまた違ったモノの見え方が出来ていると思う。


これだけは言える、意外に地元の方が知らない事象に眼が行き、他の地域との差を敏感に感じ取れる・・・。此処へ来て最近ずいぶん地元で知り合った方々と驚きの会話をする事が増えた。

 例えば、昨年鳴り物入りで人吉市の鳥に追加認定された「山翡翠=やませみ」を観た事も無ければ知らない!という方。自宅の真横の球磨川支流の堰で4羽の幼鳥が育っているにもかかわらず・・・だ。
 こちらからすれば「ウソでしょ?」と目が丸くなるような事は結構沢山あるのだ。

 何処とは言わないが、球磨川支流部でヤマセミを観察していたら、この堰の横の住民に不審者扱いされてしまった。ヤマセミの事をご存じなかったらしい。

 本題に入ろう、

 「日本で一番豊かな隠れ里?」司馬遼太郎さん独特のヨイショがあるに違いないと思うと同時に、誰もが納得する「豊かさ」の定義や基準が無い以上、にわかに、「そうですか、そうでしょう?」とも悦べない。 同時に一泊程度した所で人吉球磨の良さなど判ってたまるか?とも思うのだが如何だろう。しかし芳野旅館にはもっと長く留まったという話もある様だ。しかし少なくとも1972年の「街道をゆく」では1泊になっている。


全国の数多くの温泉や里を旅して戻った人吉市在住の方が、他の地域と比較して司馬遼太郎氏と同じ考えを持っただろうか?一度訊いてみたい気がする。

 なかなか本題に入れない・・・。

 2010年4月1日、八代市からヤマセミ捜しで球磨川を遡って219号線なり対岸の細い道を進み、「渡=わたり」を過ぎて平野が開けた時には、確かにあの長く深い峡谷部の先に、これだけ広い平地が有るとはとても予想しなかったのは確かだ。白濁・渦を巻く球磨川が急に川幅が広くなり滔々と流れている様を見た時も、確かに「へぇー、凄いじゃん?」と思ったのは確かだ。

 最初は旧市街エリアしか視なかったので、古い建物と新しい建物が混在しこじんまりとして、人もあまり居ない地方都市という印象が最初だった。しかし一人に一台の車普及のお陰でやたら軽自動車が走り回っている事や、郊外に大きなショッピングセンターがある点でアメリカ中西部の小都市に似ているとも思ったのが最初だった。

 あれから8年!綾小路きみまろじゃないが、人吉球磨の良い部分とそうでもない、このまま放っておくとまずい事に成る部分が気になりだした。そこで、あえて人吉ファンとしてこの「団塊世代のジジ放談」でレポートしてみようと思ったのだ。人吉市在住の方は耳が痛いかも知れないし、腹が立つかもしれない、其処はまげてお読みいただければと思う。

 外の人間が人吉・球磨を褒めるのは簡単だ。たとえば観光地・京都を褒めない人(=観光客)がいないのと一緒。でもそこに住んでみればあるいは長逗留してみれば「裏」の諸問題が目に付くのも同じだ。

 人吉・球磨の魅力は観光パンフや旅行雑誌、ネットで紹介されている事で十分判ろう。だからその今までアピールされてきた一般的な魅力や、観光ビジネス関係者たちの常識となっている観光資源に関してはここでは述べない。まだ人吉・球磨を全然知らない人は、まずネットで探ってからこの後をお読みいただきたい。この続きはまた明日以降!

 人吉市の観光パンフレットはなかなか手に入らない、実はレアものらしい。個人的に筆者に頼む人もいる。その際は迷わず銀座の熊本館へ行く事にしている。