Facebookとは有り難いSNSメディアだ。このSNSメディアという言い方は、本来SNS自体がソーシャル ネットワーキング メディア(=Social Networking Media)の略でSNSの中に既にメディアという言葉が入っているので実はダブル表示になる。
しかし、X(旧Twitter)Facebook、Instagramなどが大きな影響力を持ち始めた頃からSNSの総称として世間では新聞・TVなどのメディアを「オールドメディア」と呼ぶに対し「SNSメディア」という呼び方をするようになっている。
このFacebookで今回の熊本地震の八代エリアでの損壊・被害状況を投稿された方がいて、たった2年間だけだったがそこで育った筆者にとって大変ありがたい詳細エリア情報となった。
オールドメディアでは盛んに大型の被災、死亡者が出た現場ばかり報道するが、現実的にそこに住む人たちにとっての大変さはなかなか報じない。それはある面無理もない話、オールドメディアの取材者・記者たちがその場所の由来や歴史、住人の普段の生活をほとんど知らないからだろう。
目立つ事象を報道しないとメディアとしての存在価値をアピールできないと思うのかもしれないが、よくある情報誘導の「街頭やらせインタビュー」など出来ない地震被災地の事だもの、真実はオールドメディアが考えるのとはもっと別の所に在るのだ。それをできるのがSNSの持つ大きな特性だと思う。特にそこに住んだからこそ判る詳細レポートは非常に有難いと感じた。
今回の熊本地震での八代地域の方々が発信するSNSの威力を非常に強く感じた筆者なのだ。
と、此処でオールドメディアの報道する被災地の表記が結構的外れだということを昨日のこのブログで指摘したが、それだけでは判らん!というご指摘もあったので、今朝からGoogle Mapを利用させて頂いて、熊本県の今回地震の中心地が判りやすいように作ってみた。
全県を表示すると氷川町など「点」に近くなってしまうので、熊本市から八代市と芦北町の境までにしてみた。
盛んに起きている余震の震源を「熊本地方」などとぼかしたような言い方で伝えるニュースも多いが、その熊本地方って何処だか判るだろうか?地図は横約60㎞、タテ40㎞弱
実際、発災以来余震だの断水だの停電で被害が増えているエリアは行政区分で言えば、この地図の黄色い楕円で囲まれた行政区域「八代市、宇城市、氷川町」なのだ。人口表示を見ればその対象被災者の比率もわかるだろう。決して10年前の地震のような熊本市や益城町ではないのだ。同じマグニチュード7程度なのだが、場所が全然違うって事メディアはもっと強く報じなきゃいけないだろうと思う。特に熊本県人でないと前回と今回の地域差など判る訳もない。
爆発で吹っ飛び犠牲者が出たイオンモールはこの震央3自治体エリアから外れて、北部の熊本市に近い所なのだ。一方で煙突3本が折れ9名もの犠牲者が出た八代市の日本製紙八代工場は黄色い楕円の中の赤い楕円のさらにど真ん中なのだ。
メディアは記者会見で煙突は老朽化していなかったのかなど、意地悪く企業の不備を指摘したがるが、此処に奈良の法隆寺の五重塔が在って倒壊していたら何というのだ?
地震の巣の上に存在する我が国日本列島には「不可抗力」と言うどうしようもない「宿命」が存在するのだ、イオンモールの爆発事故と日本製紙の煙突倒壊を死者が出たからと一緒にするメディアの無知を憂える筆者だ。
地震の被災者とイオンの爆発の被害者は明らかに違う。前者はどうしようもないが、後者は連絡、指示、段取りさえきちっとしていたら救えた命だろう?
ちなみに1990年全国スポーツレクリエーション大会視察で20年ぶりに訪れた際、八代のあちこちを廻って写真撮影したが、その時の十條製紙(現・日本製紙)の煙突はほとんどがこういうタイプだった。工場と言うものは安全第一で設備も稼働も充実するものだ、我が父が此処で働いていたからこそ良く知っている。オールドメディアの記者になど判る訳もない。
同じ時に撮影した八代駅越しの十條製紙
同じく筆者が卒業した太田郷小学校1990年の姿
震源の深さが6~70㎞以上深い「やや深発地震」以上、300㎞に達する「深発地震」なら熊本地方でもまあ納得できるが、ごく浅くとか5~10㎞の深さが震源の場合は詳しい地名で言って貰わないとまるでチンプンカンプン、場所をイメージできない。
震源が地下10㎞にも満たないのに震源地の表示を100㎞四方の表現で行って良いわけなかろう?地震研究関係者・気象庁辺りはどう考えているのだろう?今までのルールに則っているんだから文句言うな?とでも言いたいのだろうが、現場の苦労をもっと知るべきだと筆者は言いたい。
そうでないと、マグニチュード7.1で半壊した家が、マグニチュード5程度の余震で全壊したかもしれない・・と想像できるかできないか、遠く離れた関係者は非常にナーバスになるのだ。