皆既月食が終わり、火星と木星がそれぞれ月に近づく明日と来月2日、いよいよ季節は晩秋へと入る。朝と日中の気温差が激しいのがこの季節の特徴だが、団塊世代など高齢者グループは体調管理が大変な時期でもある様だ。
もちろん今年のヤマセミ画像ではないが、「繁殖期のヤマセミ生態」を写真集として編纂している間に新たに出てきたヤマセミ画像をご紹介しようと思う。
先日、新宿でばったり出遭った野鳥関連の団体メンバー(4名全員このブログの愛読者だった)のこのブログに対するリクエストは圧倒的にヤマセミの生態画像だった。深山の奥谷でもめったに出会えないヤマセミがいろいろ動き回る様を報ずるこのブログは毎回楽しみだと言ってくださった。今朝のブログはこれらに対するささやかなリクエスト返しでもある。
朝早く架線に飛び上がろうというヤマセミのメス。
小学校時代「懸垂」が苦手だった筆者には何ともうらやましい瞬間だ。
架線に乗って「ホッ」としたヤマセミ
まだ繁殖期前、11月のヤマセミのつがいは大体この距離で行動する。
画面を引くと、こういった状況なのだ。しかしこの架線はもうない。人吉市のシンボルヤマセミを観察するには最高の架線だったのに撤去されて数年が経つ。
どんな祭りやイベントをやるより、この架線一本張ることで人吉市でしか見られない希少野鳥のヤマセミを観て撮ろうとする野鳥ファンが全国から来るのに、人吉市の観光行政は知恵がないうえ、正直いってピントを外し過ぎている気がする。何ともったいない。
朝のジョギングをする人を見降ろしたりもする。
冬芽になった樹の上から眼下の球磨川にいる獲物を狙うヤマセミ。