熊本県の蒲島知事が川辺川に流水型ダム建設を事実上容認した様だが、大いに問題があると筆者は思っている。日本に出来ている流水型(通称穴あき)ダムはまだ建設数が少ないのと、豪雨の際の実証実験が終わっていないのでその効果やリスクが十分に検証されていないのだ。
今回の豪雨洪水災害の十分な検証・分析も終わっていないのに、洪水発生からたったの半年も経たない段階で流水ダム容認という無謀な判断をした裏には、相当な政治的圧力と利権にまつわる不都合な真実が隠れていると思わざるを得ない。
今朝の読売新聞から。最終部分一部割愛。
メディアの情報を視ても「意見対立で分断したりいがみ合ったりしたくないから賛成・容認」だというケースが多くまとまるのも早かったという。これでは本末転倒だろう?
大体、素人でも判ろうが堰止型のダムと流水型のダムが同じ場所(立地条件・環境)に出来る訳が無い。ダムそのものの理論と工学的仕組みが全然違うのだから・・。
ダムに寄らない治水・・に踏み切った蒲島知事だったが、あらゆる方法で国交省なり地元建設業関係者、ダム推進派の行政・役人たちが邪魔をし、妨害してダムに寄らない治水策を10年以上進めさせなかったのではなかろうか?大体想像できる。
この話はもう少しメディア報道他、友人の河川の専門家たちと議論してみて、また週末にブログアップしてみたい。
今日のこのブログでは川辺川ダムが出来ると特に冬季は川の水量が減る為、ヤマセミはこういった状況に陥るだろうと思われる画像をご紹介してみたい。
ご覧の通り、川に水が無ければヤマセミも採餌できないから水のある所へ移動してしまう。人吉の街中の球磨川が渇水状態になれば、魚も激減するのでヤマセミたちも住む場所を換えざるを得ないだろう。「人吉市の山翡翠」は幻になってしまう。残念だ。