2020年3月7日土曜日

団塊世代はプロのメガネ屋さんで眼からウロコ・・の知識に遭遇した! The baby boomers learned a lot about something very important at an optician.

 団塊世代もとうとう70歳の壁、古希の壁を全員が完全にクリヤーした。ニュースやネットで「高齢者」という言葉を聴いても、まさか自分の事とは思わなかった元気な輩も、そろそろ年貢を納めて自分が「高齢者、老人、爺、婆」だという認識をするようになったようだ。

 持病もなく健康だと胸を張って言える者は既に全体の30%くらいに成ったろうか?最近の新型コロナウイルスの重病化する大半が高齢者で持病もち…と聞いて、青くなっている御仁もおられよう。

 今週末は高齢者の眼とメガネの話だ。筆者が身をもって体験した話なのでウソはない。

 筆者は先天性の弱視(メガネなどで矯正できない低視力)で左目の視力が0.08程度もない。生まれながらの低度の身障者だ。しかし自分で自分を身障者と思ったことは一度もない。道を二人で連れ立って歩いていて右側に相手がいた場合、右側に人と話をしていて左から迫りくる電柱に気が付かず激突する程度の事故で済んでいる。

 でも、右目は学生時代~30歳くらいまでは2.0の視力はあったし、70歳の年の定期検診でも裸眼で1.0~1.2はあった。この差異は検眼の方法によって異なっている。

 60歳を超えて会社勤めを終えて好き勝手写真を撮るようになって以来、遠くの野鳥と手元のカメラのコントロールで遠近を交互に見るためか視力はあまり衰えなかった。聴力も川の瀬ノ音の中で遠くのヤマセミの声を瞬時に聴き分ける訓練をしていたので年齢から言えば相当に優秀だった。特に雑音の中で特定の音を聴き分ける能力に長けた様だ。

 しかし今年の検診の検眼で、見える右目ですら裸眼の1.0が危うかった。そこでメガネの度が進んだと思い、行きつけのメガネ屋さんへ行ってレンズ交換を試みた。大掛かりな機械で2種類検眼すると乱視が一段階、遠視が1段階進んでいる(=悪くなった)ことが判った。思いのほかの結果だったのでレンズを入れ替えてもらう事になった。

色々な検眼機で調べてもらわないとレンズが決まらない。多くの人間の眼を見てきたからだろう、こちらがどういう感じで見えているか、手に取るように判ってしまうようだ。

 豪華で高いフレームを宝石・貴金属のように飾っている銀座辺りのメガネ屋さんと違って、ここんちは工場とかファクトリー、あるいは病院に近い設備がでんと構えている。「ウチは雰囲気でやってんじゃないよ?」という感じで満ち溢れていた。

 このメガネ屋さんは御徒町に在って、非常にリーズナブルな価格でここ数年急速に顧客を増やしている優れたお店だ。名前を369という。
御徒町の決して賑わっていない普通の通りに在る店だが、指名して来る人が殆ど。

 御徒町に住んでいる40年来の友で、なおかつ我がパソコン+ITの先生の紹介で知ったお店だ。今から7年ほど前に彼に紹介され、行って検眼をお願いして初めてメガネ屋さんでカスタムのメガネを作ったのだった。
 それまでは百円均一などで売っている老眼鏡(+1だの+3だのの表示で売っている物)しか買ったことが無かったので、「乱視」の度合い修正できていなかったのだ。視力が落ちるという原因は実はこの乱視の度合いが進む方が高齢者の場合多いそうだ。

 単純に言えば眼球がひんまがるのだろうか?歪(=いびつ)になるのだろうか?

 結論から言おう。もう70歳を越えたら百均の老眼鏡では絶対にこの先を生き抜けない!

で、普段ヤマセミを追ったり、山奥の悪路をレンタカーでガンガン走り回ったりするにメガネが軟弱ではすっ飛んでしまう。数年前山奥でメスのイノシシに追われ、老骨に鞭打って寸での処で倒木に駆け上がりジャンプして難を逃れた時もちゃんと飛ばないメガネを装着していたので事なきを得たのだ。その飛ばないメガネというのが耳掛けの部分がツル状になっているレイバンのシューター(今はもう無い様だが)のフレームにレンズを入れ替えてもらったやつ。

この3本は全て遠くを見る際専用。例えば写真展や絵画展でもへばりついて観る人たちの後ろから、流すように観て行く際に最適なレンズ。レイバンのシューターのサングラスレンズを外し遠見ようにレンズに入れ替えてもらった。耳掛けの部分がツルで可変なのでピッタリくっつき、多少の運動や頭の振りでもメガネが飛ばない!

 プラスティック・フレームは普段街歩き用で、しっかりとしたもの。買って1年ほどたって、細かい文字を観たらKansai Yamamotoと書いてあった。あのデザイナーの山本寛斎ブランドだったらしい。余談だが生前我が母に山本寛斎氏の話をしたら「あー、知ってるわよ!派手な坊さんよね?」と言っていた。

 まあ耳掛けの部分から頭の後ろを紐かゴムで一周回せばそれでも良いのだが、筆者はこのレイバンが気人っている。これが壊れたらヤマセミを撮影するのをやめようと思っているほどだ。

 で、この369というメガネ屋さんで眼からウロコの話は明日に続けようと思う。非常にためになる話だから、お見逃し無いよう!断っておくが決してお店の宣伝ではない。