繁殖期を過ぎるとヤマセミは単独行動に入るという今までの通説(図鑑や文献)は球磨川エリアにおいては「違う」という事の様だ。生息する地域が違えばその生態も違う事が多いので、特に生息数の少ない野生生物に関しては決して「決めつけ」をしてはならないと思う。
つい先日湘南の鎌倉由比ガ浜海岸・坂の下に打ちあがったシロナガスクジラの子供(それでも10mあったという)の死骸なども海洋生物学者に言わせると今までの常識では有り得ない事だったらしい。
人間だって、住むエリアでその生活感、価値観・生活ルール、一般常識・通用言語(=方言)がちがうくらいだもの。遠隔地の同族とのコミュニケーションツール(郵便や携帯端末)を持たない野生動物の生態が地域によって多少違っていても別に驚くにはあたらない。
北海道に居るヒグマだって、もともとはシロクマと言われるホッキョクグマと同族だったという事だ。元々は白かった体毛が雪の少ないシベリアや北海道へ南下して生活環境でグレーや黒になったのだろう。
今日のブログは鹿児島県南部の山奥で生息しているヤマセミのつがいが一緒に行動し、同期したかのように揃って動く様をご紹介。
お互い鳴きながらこちらに接近してきた。
オスが先導してメスが後に続く。
上昇体勢に入ったつがい。
微妙に後先に成りながら枝を目指す・・。
少し角度を変えての撮影。もう慣れてきた3日目なので移動しても警戒されなくなっている。