今日は朝一番に昨日一日中居た八代金剛干拓地に再び赴いた。今日は殆どが陽の出た半日だったし、米国からツアーを組んで日本の野鳥を視に来られた野鳥好きのグループと交流できてとても有意義だった。
野鳥に出遭えるのもうれしいが、野鳥を介して色々な人とコミュニケーションして輪が広がるのがとても面白い。今回は海外のグループなのでいろんな野鳥へのアプローチをする方がいて、話をしていてとても面白い充実の40分間だった。
米国の西海岸、カリフォルニアからバーダーのツアーコンダクターに連れられた約8名の愛鳥家がマイクロバスで金剛干拓に訪れた所に遭遇した訳だ。球磨川河口部にあたる鼠蔵エリアは遠浅の海岸で水鳥・シギ・チドリの沢山集まる場所なので色々な探鳥ガイドに出ている事も在って選ばれたのだろう。日本人のガイドさんも同行されていたようだ。
しかし、残念なことにこの手の団体ツアーは短い時間にお目当ての目玉野鳥に上手く出遭えれば良いが、海岸の場合は潮汐の具合、時間帯の問題などで外れてしまうと全く残念な結果を招きかねない。
今日の場合はたまたま大雪で足止めを食らい、この金剛干拓に雪の中ほぼ一日いて色々な野鳥に出遭ったのだ・・・、とこのブログ用にまとめた画像をパソコンで見せた所大喜びしてくれた。同時に既に引き潮になってお目当ての野鳥が沖の方へ出てしまったため残念がっていたので、昨年自費出版した写真集「人吉市の山翡翠」を差し上げたらもう大変、女性の一人が「私この鳥に出遭うのが夢なのよ!この鳥(ヤマセミ)アメリカには居ないのよ!」と興奮状態。
最終的にはツアーコンダクターさんと名刺交換して、「メンバーの中でヤマセミの写真集を欲しい方はメールをくだされば、お送りする」と約束をした。もう彼らは東洋の日本に来て、単なる一般的な観光旅行ではなく特殊な旅行である事を意識していたのだろうが、同好の士に出遭えたのがよほど嬉しかったのだろう、是非一緒に記念写真を撮ろうと言い出し、野鳥撮影ならぬバーダー撮影になってしまった。
こうして野鳥ファン、ヤマセミ愛好者が横で繋がっていく様は、ヤマセミに接した事で得られた別の新たな喜びに繋がっている。大雪にはスケジュールを狂わされたが、逆に予想もしなかった展開が開けた訳で、これも勝手に人吉の矢黒神社(ヤマセミ神社)のご加護だと思っている。
今日はこういう人とのふれあいの成果と共に、オオジュリンの生態画像、再び金剛干拓地で出遭えたナベヅルのつがいの画像などそれなりに成果は大きかった。
此処に写っているのはメンバーさん全員ではないが、それぞれ野鳥大好きな方々、左は干潮の八代海(不知火海)金剛干拓地の堤防の上で。非常に意味ある出逢いだった。熊本県内、他の干拓地ではバードウォッチングで訪れる外来者を監視しまくり、難癖付けて追い出しに掛かる様な品の無い輩もいると近県のバーダーさんたちに良く聞かされたが、金剛干拓地には居ないので安心して鳥見が可能だ。ツアーのリーダーさんもよくご存じなのだろう。
午後3時から、八代駅前ミックさんの一室(個室があるのだ)をお借りしてRKKラジオ熊本「球磨川スピリッツ」の収録を行わせて頂いた。今後の収録にぜひ出て頂きたく、ミックマスターの出水さん(左)とクロツラヘラサギ研究の世界的権威・高野茂樹博士(左から二人目)をRKKラジオの方々(右の2名)にご紹介した。真空管アンプの話、JBLスピーカーの話、JAZZの話、話は盛り上がりすぎて、きちんと本番のラジオ収録が始まったのは夕方6時だった。おかげで道路凍結を気にしながら人吉に入ったのは既に夜10時になってしまった。
明日は随分久しぶりだが、ヤマセミ達に出遭えるだろうか?