顔の眼の周りが赤く、ナベヅルに比べてガタイの大きなマナヅルは出水平野への飛来数はナベヅルの五分の一の数に止まっているが、あでやかな躯体と共に大型野鳥の風格は立派なものだ。
現場で観察していると直ぐに飛び回りがちなナベヅルに対して、マナヅルは割に落ち着いていてなかなか飛ばない。この辺りはツルとしての性格の差だろうか?しかしいずれのツルも若鳥・幼鳥を挟んで両親が周りをケアする様子は変わりない。
この出水平野の周りの河川にはクロツラヘラサギも良く居るので、大型の野鳥の観察や撮影練習にはいい場所だと思う。毎年人吉に滞在中に必ず一度は行くようにしている。
まだ薄汚れているような頭をしているのが若鳥で真っ白で綺麗な方が親鳥。
常に誰かが見張り役をしている。
これは完全にリラックスして寒さから体温低下を防ぐ意味での片足立ちに成っている。
この2羽は羽根を広げて田んぼを走り回っていた。
飛ぶでも無し、争うでも無し、ディスプレイの練習だろうか?
やっと重たい躯体を離陸させたマナヅル。
一方こちらはナベヅル、この直後皆一斉に飛び立った。
飛び立ったナベヅルの一団は一定方向へ飛び
他のグループも集まって大きな群れになって飛んで行く。
高度が高くなると徐々にVの字編隊に成って行く。これは練習風景だろうか?