今回の人吉撮影行は野鳥だけではなく蝶やトンボで見た事が無い珍しいモノを撮影できたのでご紹介。週末はこのサイトの訪問者の方々もアウトドアへお出かけと見えてアクセス数が低下するので野鳥以外のレポートもどんどん掲載していく予定。九州は関東には居ない昆虫が多く、昆虫ファンからすると垂涎の種が足元に居たりする。
今回一番驚いたのは「ベニトンボ」。沢山採って籠に入れて銀座の露店で売ったら高く売れるんじゃないかと思った程。シオカラトンボやオニヤンマ等しか知らない自分にとって結構大きな衝撃だった。蝶にしても綺麗な丸い紋が付いていたり角ばっていたり、表と裏がエライ違ったり、印刷ミスのような片面が真っ白の蝶がいたり・・・・。
球磨川や支流の土手をヤマセミを追いながら歩くと予想もしない被写体に出遭う。
わざわざ東京から何故人吉まで出かけるのか?とよく聞かれるが、幾らでもその答えは有るし、はっきりとしている。経済的に言えば「掛けたお金の数倍の利益、つまり歓びと発見が在るから」。ヤマセミの面白い生態に遭える事はもちろん、人吉、熊本の方々との交流、その輪の広がり、野鳥に直接関係ない方々との交流、その広がり。何度帰りの便を伸ばそうと思った事か?しかし残念ながら最安値の航空券でしか行けないので、季節を見て、天気予報を見て1か月位前に予約しているのが現状。そのかわり今年2013年は既に8回訪人・訪熊を繰り返している。
その成果をこうしてWEBサイト、ブログで日本中の方々にレポートできるのが熊本・人吉の方々とヤマセミへの恩返しだと思っている。今後も精を出していきたい。
Peacock pansy(=backeye) back side.
タテハモドキの裏側、まるで木の葉の様。これは秋型で先端にカギのような出っ張りが有ってちょっと角ばっている。羽根を閉じると秋の落ち葉の様。しかし虫の名前に(~モドキ)というのが多い。~モドキ=まがい物というイメージからすると別に本物が有ってこいつは偽物だと言わんばかりのネーミングだが、どうもそうではないらしい。
Opening now
開いて行くと目ん玉模様が見えてくる。アメリカのこの種はバックアイという名前の種も有るようなので納得。
Sureface side of Peacock pansy (=backeye)
関東では全く視かけない豪華な蝶だと思う。人吉で初めて視る事が出来た。
Indian Red Admiral back side
アカタテハ。この画像は裏面だが開いたときに見える表面の半分が印刷ミスのように模様が無い!他が派手だけに何故だろう?もったいない気がする。
Opening now
結構ヒラヒラ飛んでいたのでじっくり撮影できた。似たような蝶の中には高速で飛び回る種も居て似ているように見えて随分違うようだ。
Indian Fritillary male.
豹の紋模様のように見えるがその名もツマグロヒョウモン♂
Indian Fritillary female.
こちらがツマグロヒョウモンの♀、珍しくメスの方が派手な昆虫。
割に大型になる仲間。これは東京郊外にも居る。名前の判断は中学校の同級生で一緒に生物部に在籍した通称杉山博士。