2024年4月2日火曜日

菜の花満開の中、カワセミの繁殖をチェックしてみた。 I checked on the breeding of kingfishers while the rape blossoms were in full bloom.

  当初、今年の東京桜の開花は3月17日頃国内で一番早いのではないかと報じられたが、豈図らんや(あにはからんや)昨年より2週間以上遅れて3月29日開花、横浜に至っては昨年より17日、半月以上も遅れて昨日4月1日開花だった。

 靖国神社標本木の桜がすべての生き物のサイクル標準ではないが、今年の春はそれぞれ各地域で生き物のサイクルが狂っているように見える。

 これはすべて春先の天候の不順によるものだろうと思う。東京三鷹では2日前3月31日に最高気温が実測29℃、気象庁発表28.4℃だった。翌日昨日は最高気温が10℃も下がった。

 植物は開花が早まったり、止まったりすれば済むが、動物はそうはいかない。特に文明進化で弱くなった人間はデリケートだし、即病気につながる。

 これに大陸からの黄砂と花粉症が追い打ちをかけるものだから、特に高齢者は散々な春を迎えている様だ。

 

 そんな中、地元三鷹市を流れる野川は、今一面の菜の花で土手が埋め尽くされている。特に護岸堤防が無いエリアでは、胸まで菜の花に埋もれてしまうほど。


バーダーさん達もカワセミを追って菜の花の土手を行ったり来たり。

 調布の御塔坂~府中自動車試験場裏の武蔵野公園付近まで約4.5㎞を昼間13:00~15:00の間徘徊してみた。途中で出遭ったカワセミ個体はメス2羽、オス3羽。撮影ポイントは10か所以上、こちらも移動しながらだし、カワセミも移動しているので沢山いるように見えて個体(つがい)の数はそう多くない。
 逆に、繁殖期においてこの目視できる数は多い方ではないだろか?

 既に、営巣中でメスが出てこないケースが幾つかあれば、もっと生息密度は濃いと思う。


オスは単独行動が多かった



このホバリング採餌のメスは3カットとも同じ個体、得意らしい

盛んに獲物を捕って食べていた。

視ている間に3回ほど成功、身づくろいも長い。

 こうしてメスが昼時にダイブ採餌を繰り返し、自分で食べるというのは、まだ繁殖に入っていない様な気がする。今年の3月は雨が多かった、4月も同様との予報が出ている。野川が増水してカワセミの巣が影響を受けなければ良いが・・・。