2024年4月14日日曜日

英BBCの報道写真審査の厳しさは自分の首を絞めるかもしれない。 The severity of the BBC's screening of press photos may be a chore.

  昨日のNHKニュースで英BBCがキャサリン妃のファミリー写真の掲載を行わなかった件を取り上げた。

 BBCは自社の報道写真チェックで、キャサリン妃が提供したファミリー写真に5か所ほど修正した部分が見受けられるから掲載をしない決定を下したという。

 筆者は自分自身写真を撮るし(あくまでアマチュアレベルだが)、プロの写真家さんの写真展へも結構頻繁に行くので、こういう件に関しては以前から自分なりの考えを持っている。

 もちろん報道各社の考え方はよりシビアで当然だしそれで良いのだが、そのシビアさが災いして、英王室ほかの今まで積極的に報道用の写真を提供してきた色々な所が今後メディアに写真提供を渋り始めるのは時間の問題だろうと思う。

 良いイメージを与える情報素材提供は、情報提供者側の表現の自由に近い「権利」だと思う。例えば素顔に化粧をして顔のアバタやシワを隠すことも報道側から言えばフェイクになるのだろうか?何もフェイクはデジタル画像だけの問題ではあるまい?

 生の人間の化粧は良くて、写真で顔色を健康的に変えたり、手の指の乱れを画像処理で整えたりすることが許されないというのは、ある面表現の自由の権利を奪う事になりはしないか?

 提供された写真を報道するメディア側がチェックして「これは真実ではない・・。」と判断するようになるとメディアへの投稿写真は今後激減するだろう。

 英BBCもそのあたり何が真実の基準で、何が真実でないと判断する基準なのかの検査基準一覧を公表すべきだと思うが如何だろう?

 うがった見方をすると、キャサリン妃が腹部の手術をした件に関して情報を出さないので、意趣返しのBBCサイドの意地悪だとも思えるがどうなのだろう?違うだろうか?

 今回掲載されなかったキャサリン妃はじめ英王室のショックは相当なものではないだろうか?今後しばらくは王室からの写真提供は止まるのではないだろうか?もしそうであれば残念だ。

 この一件は、同じBBCが報道したトランプ元大統領のフェイク写真とは意味が全く違うような気がする。

https://www.bbc.com/japanese/articles/ckrxv91x0ego BBCより

一方で2020年のこういったBBC記事を見つけた。

 4年前の話、インスタグラムなど写真中心の投稿サイトで自分の顔をより良く見せられるアプリソフトで修正した自分の顔じゃないと投稿したくないという人が増えているという記事。

 BBCなど、これら3年前から一般的に普及し活用されている自分の顔画像・修正ソフトでいじられた写真を投稿された場合も当然却下するのだろうな?そうでなければ話のつじつまが合うまい?