2020年12月14日月曜日

真冬の球磨川でコウライアイサの生態。The ecology of the Scaly-sided merganser in the Kuma River in the middle of winter.

  昨日のふたご座流星群、観察撮影に挑んだ方々、成果は如何に?

団塊爺の筆者は普段22時30分には就寝するのを午前零時まで頑張ってみたが、肉眼で4個目視、しかし三脚に設置した10㎜レンズは1時間ほど頑張ってみたが1個しか写っていなかった。

スマホでこのブログをご覧の方には何が写っているか判らないかもしれない。

 まあ、三鷹の住宅街では周りの明かりで撮影に挑む方がどうかしているとも言われたが、一個でも写っていたのでよく眠れた。

 本来は深夜から未明にかけて、更には朝5時頃までの方が多く見られたはずだが、専門的に天体撮影に勤しんでいる方々は付きも新月に近く晴天だったので良い条件だったのではないだろうか?

 天体観察や雲・気象観測は好んで行うが、撮影となると野鳥写真などとは違ってNASAなどの超専門的サイトで「本当かよ?」と思うほどきれいな天文・天体画像が在るので、自分個人では挑もうと思ったことが無い。せいぜい太陽・月・雲程度のものだ、それもコンデジレベルで挑める範囲。

 

 で、今日のWEEKDAYブログは数年前球磨川に飛来し越冬した三羽のコウライアイサの生態をご紹介。九州でのコウライアイサは従来鹿児島のさつま町辺りの川内川で例年観察されていたが、ひょんなことから熊本の球磨川、それも今回大洪水に成った附近で三羽が越冬したのだ。

 たまたまヤマセミ観察で10日ほど滞在していた際に遭遇し、計2,000カットほどの画像を収録できた。その後興味を持ち、カワアイサ、ウミアイサ。ミコアイサなどをまとめて学んだことがあった。その意味では球磨川にはコウライアイサ、カワアイサ、ミコアイサなどが飛来するので野鳥の宝庫と言っても良いだろう。

 今年は大洪水に見舞われてしまったが、大洪水で生態系が変わったという話はあまり聞いた事が無いので、数年で従来通りの状況に戻ると思われる。

 

メスが二羽、一羽が獲物を咥えている。横取りされまいと必死に逃げながら・・。

オスの方は悠然と構えている。

そのオスはひょろ長い獲物を咥えた。獲物か木の葉か判らないが・・。

警戒心が非常に強いので、常時キョロキョロしている。

7~80mは離れてギリースーツを着ているのでこちらの事はまあ判らないとは思うが・・。

 この三羽がやっと近づいてきたと思った次の瞬間、他のバーダーさん達が車からバラバラと降りて来て飛んでしまう。撮影者としては飛び立つ様が収録できて良かったのだが、野鳥に警戒させずに近づく方法を少し勉強された方が良いかと思った。

 地元のバーダーさんたちは「あー、しまった、行ってしまった!」とすぐ立ち去ったが、良く観察していれば、元の場所に戻ってくることくらい判りそうなものだ。
 
結果的に5分で同じ場所に戻ってきた。野鳥、特に渡り鳥は数日掛けて、一番安全でなおかつ餌の多い場所を調査し見定めて一冬居続けるのだ。