東京の武蔵野に国分寺の日立製作所総合研究所にある池を水源とする野川が流れている。国分寺市、小金井市、調布市、三鷹市、狛江市を経て世田谷区で多摩川に流れ込む。
このラインは多摩川の河岸段丘、国分寺ハケ線に沿っており、流域の至る所で此のハケ(=崖)からの地下水が流れ込み小川ながら非常に綺麗な清流を保っている。したがって、非常に自然が色濃く残っており、多くの植物が繁殖し多くの野鳥が棲むと同時に渡り鳥系が多く立ち寄るオアシス的存在に成っている。
特に武蔵野公園~野川公園~東八道路南側に至るエリアはいわゆる人工的な堤防がなく、昔の小川の雰囲気が保たれている奇跡的な風景を残している。隣接する野川公園はかっての国際基督教大学のゴルフコースで、広いコース跡が通年で草地の緑地帯となっていて近隣住民の憩いの場に成っている。数多くの樹木の葉は落葉したまま幾重にも積み重なり、年々良い土壌が増えている。
野川公園・武蔵野公園・国立三鷹天文台・神代植物公園などの緑地帯では数多くの野鳥が繁殖している。オオタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウなどの猛禽類始めカルガモなどの水鳥、カワセミも数多く繁殖するエリアとなっている。
今日は野鳥を含めて晩秋から初冬にかけての今現在の野川流域の画像をご紹介。
とにかく広い。週末より平日の昼間の探索をお薦めする。
バクテリアが分解し腐葉土になるが、葉の裏に昆虫が隠れているので野鳥も多い。
晴れた日は黄金色に染まる野川公園。
野川自然観察園の中の紅葉はもの凄く大きな木が多い。
風が強かった翌日は上も下も真っ赤な画像が撮れたりする。
カラスも多いが、一斉にわめきながら舞い上がった直後・・・。
オオタカが悠々と舞い始めた。
こうして上空を観察していると、時々アオゲラなどが飛んだりする。
マユミの実にはメジロが小群で定期的に採餌に訪れる。
モズは12月に入ってから急に増えた。
11月のメスに続いてシマアジのオスも飛来したようだ。
野川流域のGoogle Map、横3㎞、縦2.5㎞の範囲を示している。真ん中あたりの東八道路を挟んだゴルフ場跡が野川公園。その上端を野川が流れ更にその北側は国際基督教大学ICU。左上の樹木の多い部分が武蔵野公園。ある意味では野川沿いは今が一番シャッターチャンスが多いかもしれない。