筆者が先週末三連休最終日の新宿御苑の桜見物の大群衆をレポートし、自粛要請の最中、環境省管轄の新宿御苑を無料入場開放するとんでもない措置をこのブログで投稿したら、なんと!今日から休園になってしまったようだ。
https://fng.or.jp/shinjuku/2020/03/26/20200326-02/
http://yamasemiweb.blogspot.com/2020/03/the-baby-boomer-scared-at-last-day-of.html
しかし、その政府のコロナ対策も、東京都の対策も、あまりにもちぐはぐで余計なトラブルを生み出しているようで歯がゆい。オーバーシュートだの、クラスター、ロックダウンなど感染症専門家や、横文字が大好きな小池アウフヘーベン百合子知事などを河野防衛大臣がSNSでやり込めた。日本中から「いいね!」が集中し、やっと政府も都庁もメディアも判り易い日本語での表記になったようだ。
https://www.asahi.com/articles/ASN3T660VN3TUTFK00N.html
もう一つ、「新型コロナウイルスは持病を持つ高齢者が一番危なく、若者は掛からない。しかし感染しても自覚症状のない若者が高齢者に接して感染させてしまうので要注意!」という情報をあまりよく考えずに流した。
その結果、この情報を自分たちの事しか考えない「ゆとり教育時代」に育った若者に予想もしない取られ方をし、「俺たち若者同士には関係ないよな?」あるいは、自粛などどこ吹く風で街に繰り出す自分達がまさか保菌者になるとは思わず、両親・祖父母や周りの高齢者たちに感染させてしまっている様だ。
これなど英国で21歳の若い女性が感染して亡くなったり、阪神の藤浪選手+同遼2名が感染していることなどを含め、改めて年齢関わらず「皆感染するのだ、オマエ達も死ぬのだ!」…という情報をもっともっと流すべきだろう?我が国の為政者たちはこのあたりの世論喚起・操作、PRがまことに下手だと思う。
メディアも「若者」というと渋谷のスクランブル交差点や宇田川町辺りにたむろする若者グループ、あるいは原宿界隈の表参道~竹下通りの混雑を撮影し報道しているが、あまりにもイージーで「若者」をある種のフィルターを掛けて見ていやしないだろうか?
ここでさらに筆者はメディアに対して声を大にして言いたい!!
渋谷のスクランブル交差点を群れを成して歩いている若者は決して日本の若者の代表などではない! むしろあまり頭も良くなく、ファッションとか騒ぐことにしか生きがいを持たず、目立ちたがりの自意識過剰の者が多いのが実態だ。そういう連中は新宿、池袋、神田の古書街、などには「ダサい」と言って寄り付かない。
筆者の偏見だろうが、経験上渋谷には軽くて碌にしっかリ物事を考えない若者が多いと思って良い。筆者は毎年のスクランブル交差点のバカ騒ぎを見るたびに、日本の若者の殆どはもっとまともだと思っている。
これは筆者が國學院大學の隣に在る都立広尾高校に通っていた1960年代、渋谷を通学路にして3年間ほぼ毎日通ったからよく知っている。たまにしか、あるいはハロウィンとかサッカーで日本が勝った時の騒ぎの渋谷へしか行かないメディア関係者よりは、少なくとも実情を良く知っている。渋谷という街が如何にそういう人間たちを惹きつけているか?そういう者たちをあてにしたお店が日本一集まっている場所だという事は良く判っている。 これは、かって自分もそのたぐいの若者だったという自負があるからこそ言えるのだ。
メディア・マスコミもこんな渋谷や原宿の竹下通りに集まる若者だけをベースに、日本の若者を一括りにしないで欲しい。殆どの日本の若者達は、まともでまじめで利口だと思う。
封鎖状態のイタリアでもスペインでもニューヨークでも、外出規制を無視して街中に出て遊び惚けている若者が警官や関係者たちに痛めつけられている。こういうニュースを見ると日本の若者達も「ほら外国だってあんなじゃねーか、俺たちだって若者らしく無鉄砲に行動しようぜ!」とすぐ真似をする。これで悪のスパイラルに入らねば良いが、SNS、ネットの発達で今の世の中の動きは秒単位に替わるようだ。
もはやヨーロッパ・北米は外出禁止で、このブログで3月1日に投稿した通り1957年の映画「渚にて」状態になっている。ある意味どんなSF映画より地球上全てのエリアは怖くて凄い状況に成っているのだ。
で、ここで思うのだが、此の新型コロナウイルス禍で色々出ているネット記事を観ていて思った事を少し述べてみたい。
一番気になっている事は、今世界がどうなっているか、世界の感染者数に比べてなぜ日本は感染者数が少ないのか?・・・だ。
実は数字データを意図的にコントロールして少なく見せ、2020TOKYOオリンピック中止を阻止したかったのではないか?‥という投稿も多い。それが証拠にオリンピックが1年延期に成った途端に、東京都の感染者数が増えたではないか?
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdf/graph_suii1.JPG
感染者数が最も多い国のグループ
感染者数がその次に多い国のグループ
上の2つのグラフでも日本は人口に対する感染者数は非常に少ない。
こういったネット投稿があるようだが、感染死者数が異常に少ない事実を見れば、その感染者数全体もそれほどヨーロッパやアメリカと比べても多くないことくらい判りそうなものだ。死者数比較に関しては下の専門的サイトの各グラフを参照されたい。
https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html
しかし東京都の人口1200万人に対して毎日の新しい感染者数が40人程度で済む訳が無かろう?と思ったら、データ自体毎日100名程度しか行わない検査に対して出てきている数値なので、実態はこれの10倍~100倍の検査していない感染者がいてもおかしくないだろうとという説も数多くあった。
それにしても少ない感染者数の我が国。「何故少ない?」
これに関して大きな疑問を持ったので、素人ながら筆者も色々ネット情報を見ながら考えてみた。インフルエンザのように気温が高くなるとウイルス感染は衰えるのでは?・・・という一般的にウイルス感染症に見られる今までの事例は役に立たないようだ。現在エジプトやマレーシア、タイなどの暑い国々、あるいは南半球のオーストラリアでも死者が出ている事を考えれば期待できないようだ。
しかし、湿度の点から見ていくとどうだろう?エジプトなどの砂漠、ヨーロッパ、アメリカなどの地中海性気候で(スペイン、イタリア、アメリカ西海岸など)一般的に湿度の低い国々・地域の異常な感染率、死亡率、を考えると、湿度が高い日本は環境面で随分違うと思う。
それと花粉症が蔓延している国として日本は世界の中でもトップクラス、まさに今がその花粉症のピーク時で、今年もいつも通り花粉症の人達はマスクをして、中には花粉除けの眼鏡までして薬を飲み、鼻の穴にワセリンを塗って対策を講じている。マスクをすれば呼吸器系の鼻と口付近は当然自分の吐く息で高湿度になる。花粉症ではない筆者はこれが嫌で苦手で、今まで人混みでもなかなかマスクをしなかった。
マスクをすることが日常的で、マスクへの違和感の少ない日本の生活習慣が実は相当な防御作用を与えているのでは?という考えもある。確かにマスクの網の目の大きさとコロナウイルスのミクロの大きさだけを考えれば、マスクをしてもウイルスが楽々と通過してしまい意味はないという説明に納得をするのだが、実際感染者が少ない理由説明の一つとしてこのマスク着用が有効なのではないだろうか?湿度を充分に保てているという点で・・・。
https://inakadaisuki.com/kahunallergy_noarea/
実はこれが今回新型コロナウイルスで世界中がパンデミック状態のなか、日本だけが異様に感染者数が少ない理由の一つなのではないだろうか?と筆者は思っているのだ、どうだろう。花粉症は英国のイネ科などの穀類花粉症(5~7月)アメリカのブタクサ花粉症(8~10月)もあるが、感染率などを比べても日本は世界のトップだし、まさに今がその花粉症のピークなのだ。
何故日本は感染者数や死者が少ないのかの理由を解明すると、この新型コロナウイルスに対する防御方法が解明する気もするのだが。ワクチンや特効薬を待つ間、少しでもこういう点を検証しデータを掘り下げても良いのではないだろうか?特にマスコミメディアは。
強風の今日の東京上空の様に、暗雲垂れ込めたような状況がこの先いつまで続くのだろう?