今日もそんな天気で午前中はほとんど陽が射していた。通り雨的にパラついたのは合計で20分も無かったろうか。現在午後3時でやっと暗くなって降ってきそうな感じだが、雨予報のお陰で鮎釣り太公望も少なく、ここ連日入っていた球磨川本流にも誰もいないエリアが数か所できた。
ヤマセミがこれを見逃すわけはなかった。支流に身を潜めていたヤマセミがあちこちのポイントに出没。ポイント箇所で言うと4か所でそれぞれ違うヤマセミの個体なりファミリーを確認できた。このところ釣り人のお陰で支流に引っ込んでいたためほとんど姿を見せなかった球磨川本流で、まさにつかの間の羽根を伸ばしたようだ。
このヤマセミの出没ポイントだが、1羽の、あるいは1つがいのヤマセミが好んで採餌をしたり羽根休めをするポイントは実に十数か所に及ぶ。観察するほうは丹念に車で巡回しながらそのポイントをチェックするのだが、8年間も観察を続けていると雨の最中、雨の直後、春夏秋冬、朝晩、繁殖期・非繁殖期、その年生まれた幼鳥、もう数年連れ添ったつがい・・・それぞれで全部違う。
さらには街頭の宝くじの出店のように年がら年中同じ場所にいるとは限らない。基本的に1~2週間周期で居所は替わるのが普通だ。天敵に覚えられないためだろうか?
したがって、人吉の方からの毎日のヤマセミ情報を丹念に精査しないとヤマセミの場所は絞り込めないのだ。これほど経験と情報の総合判断が大事な探索はないだろう。
天気の話に戻ろう。
天気予報が雨でも、断続的に降る場合が多く梅雨の時のように3日間降り続くなどと言う事は秋に入った今あまりないようだ。天気図を見ても帯状の雨雲が斜めに横切るパターンが多く、1日の40%が降雨、残りは陽が射している場合が多いのが人吉盆地の特徴だろう。
午前10時の球磨川本流!天気予報は雨だってーのに・・。
樋門の塔の上で球磨川を見下ろしているヤマセミ。
この真夏の暑い時期もつがいで行動するヤマセミ。
ホバリングからのダイブも久しぶりだが、くちばしを開いていないので水浴び!
ヤマセミにはまった方が必ず撮りたがるお約束のシーン!
久しぶりに樋門の塔の上からのロングダイブ!
人吉の球磨川でしか撮れないだろうと思われるカットだ。
そのまま土手の草を越えて水面にダイブしたが、残念ながら着水時は見えない。明日は八代へ移動して用事を済ませるので撮影は無し。