朝からドカンドカンと大きな音を立ててガラス戸に映る己の姿を縄張りに入って来た敵とみなして攻撃・体当たりを繰り返すヤマセミだが、あれだけ強く当たれば頭蓋骨というか脳にダメージは無いのだろうか?キツツキ系が樹に穴をあける際のダメージを上手く吸収するように出来ているのと同じ構造にでもなっているのだろう。
いくら柔らかいシラスの壁、左岸の壁、あるいは赤土の壁と言えども、余程の構造になっていないと穴などあけられるとは思えない。しかし、この山荘ガラス戸にドカンドカン音を立てて当たっている際、時々鈍い音でドン!と当たっている事が有った。
4日間滞在の最中、ヤマセミが留守の間、山荘を360度の全方向から調べてみた。そうしたら、何と!石材で出来た壁に穴を開けようとした痕跡が6か所も見つかったのだ。これには驚いた。
ガラス戸に映った己の姿を攻撃するのは良く判る。反射する水面を通して水中の獲物が判る偏光レンズのような眼をしているヤマセミだもの、手前の網戸など何の障害にもなっていない事も判っている。その代りぶつかった際のくちばしの痕跡より、足の爪が網戸に引っかかって網をズタズタにした痕跡には驚かされた。世にも珍しい、なかなか出逢えない珍しい野鳥の具体的鳥獣被害の一つとも言えなくもない。しかし、どちらかというと非常に貴重な生態による鳥獣被害だろう。
こうして体当たりするのだが、時々網戸に引っかかってジタバタする。それが逆にヤマセミの怒りを買っているのだろうか?しかし、人間個々の顔を認識するほどの脳を持っているのに、いつまでたってもガラス戸に映っているのが自分だと気が付かないモノだろうか?
二羽で攻撃するヤマセミ。主に体当たりをするのは意外にもメスだった。
荒編なので解像度は低いが、動画でも収録した。解像度の高い10分編集バージョンは大学研究室へのレポートへ提出後公開予定。
網戸越しに己を観て体当たりし、足の爪で引っ掛けた痕跡。まだよい方だ。
この面はいつもお気に入りでぶつかっている1枚。もうどうしようもない。
2階のベランダの手すりから脱糞するので糞の痕跡が線状に成らない。
突進して穴が開いた堆積岩、高価な輸入品建材もひとたまりもない。
山荘の設計・デザインした本人が驚いておられた。
換気の為終日網戸とガラス戸を開け放しにしたら部屋に入った形跡が・・。
明日は朝から晩までヤマセミに囲まれた普通の生活が、どんなものかをご紹介!常に見張られている感じだ、奴らはガラス越しに部屋の中の人間の位置をすべて把握できている様なのだ。