2014年6月26日木曜日

キジは一見何処にでも居るようだが実はなかなか出遭い難い野鳥。   The pheasant is a wild bird that cannot encounter it easily anywhere.

 東京に住む人間はキジに出遭えるととても感動する。まずなかなか野生のキジには遭えないのと、日本の国鳥である事を良く知っているからまずは歓ぶ。そうしてその大きさとその鮮やかさに驚き感動する。しかし、そう云いながらキジ料理も大好きなのだ。前にもいつかブログ上で述べたがその国の象徴である国鳥を喰ってしまうのは日本人くらいなものだろうか?

 この国によって異なる食文化を比較すると色々判らない事が出てくる。クジラは知能が高いから殺して食べるなどもってのほかと言いながら、可愛い兎を殺して平気でメイン・ディッシュにするヨーロッパの国も多数ある。ジビエと言って狩猟で獲った野鳥を好んで食べるのもヨーロッパ人だ。もちろんキジを筆頭にライチョウ、マガモ、ウズラ、ヤマシギ(現在は禁猟)、鳩、雀など多数に渡るとネットに出ている。1982年頃フランスの田舎モンベリアールに仕事で1か月ほど行った時、連日このジビエ料理を出された事が在った。今でなくて本当に良かったと思う。

 球磨川流域の撮影をしていると、頻繁にキジを見かける。特に人吉市の温泉町界隈の左岸は車で通過すると必ず見掛ける。住民登録でもしているのだろうか?数年前の春先、畑にレンゲが咲き乱れる頃、間近でこのキジと遊ぶ機会が在った。飛翔シーンを撮りたかったが、キジの飛ぶ姿を前からは非常に撮り難い。残念だがどうしても後姿になってしまう。
人吉市郊外の万江川土手に昨日まで在ったタチヤナギの大木が切り倒されてしまい、途方に暮れるキジの雄。警戒心が強いキジがこうして見晴らしのいい場所に立ち尽くすのは珍しい。余程ショックだったのでは?人吉市役所めっ!

名残惜しそうにいつまでも切り株を観ていた。実は餌を探していたりして。

万江川を飛んで渡るキジ。結構この辺りでは頻繁に視られる。

麦畑に隠れたつもりのキジ。普通は非常に警戒心が強い。

人吉には昔からキジが多かったのだろう。郷土玩具のキジ馬は非常に有名だ。鹿児島県伊佐市(2008年まで大口市)に抜ける久七峠までの国道276号線の熊本県内はキジ馬街道とも呼ばれ、途中に日本国内でたった1っ軒だけ存在するキジ料理専門店「きじや」が在る。しかし、繰り返すが養殖のキジとはいえ日本の国鳥だよなー。

キジが縄張りを主張する際に無く鳴き声が何で昔から「ケーンケーン」と評されるのだろう?あのウガイしながらオエッ!と叫ぶと言うか、風邪ひきの様な濁った声なのに何故「ケーン・ケーン」なのだろう、不思議。

飛び立つときは助走が必要なのだ。

蓮華畑で一緒になって、横を走りながら飛ぶ瞬間を撮影してみた。

そうしたら、急に向きを変えて畑の1段下方向へ滑空して行ってしまった。これは連続画像合成。