終わった2024パリ・オリンピック時同様、連日メダルラッシュ!と盛んに報道する日本のメディア。日本の代表が頑張って成果を上げるのは素晴らしいし国民の一人として嬉しい。
筆者も先天性の弱視(左目視力0.08矯正・補正不可)なので、もし見える右目が失明すればIPC(=国際パラリンピック委員会)、IBSA(国際視覚障害者スポーツ協会)のT13 (B3)クラスに相当する。
筆者は生まれつきこういった軽度の視力障害をもちながら、横浜の大学時代体育会系サッカー部で1971年和歌山国体の神奈川県サッカー代表権を得たり、関東甲信越国公立大学選手権大会で得点王になり優勝もしている。1982年ウインドサーフィン全日本選手権大会南関東代表として出場している。つまり健常者の大会に問題なく出場している。
しかし、筆者的にそういう状況で、パラリンピックに関して普段から持ち続けているいくつかの疑問点を述べてみたい。これは決してパラリンピックに出場するアスリートに対しての疑問ではなく、あくまで障害者スポーツ関係組織やメディアに対しての疑問。
以前もこのブログでパラリンピックに対してのいくつかの疑問点を述べたことがあったが、今回も以前に増してその疑問が増えた気がする。
① 何故、オリンピックに比べて金メダルやほかのメダル連覇が多く、一人で何個ものメダルを獲得できるのか?4年経っても日本代表選手の顔があまり変わらないのは何故?⇒それは競技人口がオリンピックに比べて圧倒的に少ないからではないだろうか?競い合うライバルがあまりに少ないため、同種目でいつも同じアスリートがトップになってしまうのではないだろか?各競技において世界のアスリート何人の頂点が金メダルなのだろう?一度メディアは種目ごとの比較表を出して欲しい。
② パラリンピック出場国の選手層に疑問が。東京大会165か国・地域、パリ大会185か国地域で、選手数は4,000人強だが、パラリンピックってそれで良いのだろうか?=戦乱が何十年も続いている中近東、アフガニスタン、イラク、イラン、イスラエル、パレスチナなどでは戦乱により(報道を見る限り)肢体不自由者が激増し続けているはずだ。なぜそういった戦乱地区に多くいる身障者が華やかなパラリンピックに出てこられないのだろう?数を考えれば圧倒的に選手層は厚いはずだろう?メダリストの大半がそういった国々のアスリートでも良いはずではないか?なぜそうならない?
③ 世界で圧倒的に人口の多いインド、中国から上位入賞者やメダリストが多く出て良いはずなのになぜそうなっていないのだろう?=余裕のある国しか選手を育てられないのだろうか?国威発揚に効果が無いと判断して力を入れていないのだろうか?
※ https://www.dlri.co.jp/report/ld/161925.html ご参考
④ 片足義足の幅跳び選手は何故人工物のバネの方の足で踏み切って良いのだろう?何故健常な足の方で踏み切った記録ではないのだろう?=人工義足バネの強度・ジャンプ力を通常の人間の力以上が出ないように作らないのは健常者に対して不公平ではないだろうか?
⑤ 何故4年に一度のパラリンピックだけメディアは大々的に報道し騒ぐのだろう?何故国内予選やその他の種目別大会を報道しないのだろう?4年に一度唐突にオリンピックとセットで報道されるが、普段スポーツジャンルでほとんど報道を目にしないのは何故?=メディア報道へスポンサーが付かないから?
パラリンピックに対する考え方・疑問は各人・千差万別で当然だと思う。あくまで個人の思いである事を記しておきたい。