野鳥撮影はその90%は観察の時間に費やすと言って良い。シャッターを押す間が1/1000秒という瞬間であることを考えれば、ほとんどの時間は歌謡の生態・行動観察に費やすことに成る訳だ。
もちろん、野鳥情報を事情通の他人任せでリーダーの跡に金魚のフン状態で列を作りながら追従し、サロン的グループでペチャクチャ喋りながらの「野鳥撮影というレクリエーション」を楽しむ御仁達はそれも良かろう。
しかし、本格的に野鳥の生態・行動が面白くてしょうがないと真面目に観察をされる方々こそ、良い瞬間、珍しい瞬間の発見者であり撮影者に成れると筆者は思っている。
だからこそ、野鳥撮影は絶対に一人で行かなければいけないと思っている。何もこれは野鳥撮影に限ったことではない。世の中のユニークで素晴らしい写真家のほとんどは単独行だ。
著名写真家が連れ立って撮影した場面を観た事があるか?
今日の話は、毎朝日の出の頃、懐にコンデジカメラを忍ばせて愛犬散歩に出て、出逢う野鳥の生態、行動を撮り始めて早12年。昨日の朝の話をご紹介。
以前、クロガネモチの木の実にヒヨドリが集り始めたという内容のブログをアップした。あれは武蔵野市だったが、今日のクロガネモチの樹は武蔵野市内・・・と言っても我が家が三鷹市の西の端に在るので、歩いて5分の距離の木だ。
3日前、此のクロガネモチにもヒヨドリが集まって採餌し始めた。しかしその日樹の上まで赤い実が鈴なりだったのが、2日経った昨日の朝は頂上部分の赤い実が消えていた!
何という食欲!何というスピード? しかしそれだけではなかった。
三鷹の住宅街には珍しいアカハラまでもがこのネズミモチの赤い実に来ていたのだ。ヒヨドリやムクドリばかりだと思い込んでいたのに嬉しい侵入者だった。三鷹では初めての住宅街アカハラかもしれない。この寒い冬に関東にアカハラが居るとは思わなかった。