「川辺川・球磨川流域におけるヤマセミの生態研究」と言う仮のタイトルでヤマセミの生態を順番に画像証拠を示しながらの解説をまとめているが、画像整理の関係上、順不同にはなるがこのブログ上で、まず読者の方々へご紹介していく事にして既に#4に成った。
本来まず述べねばならないその生息環境(人吉市を含む球磨川・川辺川流域の自然環境)は後回しにして、今回はそのダイブの様子を連写で撮影したものでまずこの鳥のアクティブな雰囲気を知って頂こうと思う。
空中からダイブして水中の魚を捕獲する野鳥は海・川それぞれに色々存在するが、ヤマセミ、カワセミ、ミサゴ、アジサシ、トビ(足だけ水中に入れる)が架線における主な採餌ダイブする種だろう。
実はヤマセミの採餌ダイブにも色々なシチュエーションがあり1~2種類のパターンだけでは説明できない。
➀ 樹木など高さ5~6mからのダイブ、➀-1真下へ、➀-2遠くへ。
② 橋脚・橋梁など人工物から10mを超すダイブ、これはほぼ真下が多い。
③ 川にかかる架線からの15m高低差のダイブ、大半が上流へ向かってのダイブ。
④ 川中の岩や舫い川船からの一旦ジャンプしての2m高低差のダイブ。
⑤ ホバリング(=羽ばたきながらの空中静止)からのダイブ。
これらの違いに関しては、ダイブの項で詳しく解説するとして、その飛翔ニューバーと言うか、シークエンスと言うか、連写を画像処理ソフトで繋いだものをご覧頂こうと思う。
まずは、どなたも一度は観察されていると思われるカワセミのダイブから・・・。
実はカワセミのこうしたダイブを撮るのは結構難しい。
水位計からのダイブ。上のカワセミの例に似ているが、途中で調整が出来る。
これも似たような川の中の岩からのダイブ。
実は幼鳥の初めての採餌と思われるダイブ。
カワセミに比べて距離は遠いケースが多い。
ほぼ真下だが直前で方向を調整している。魚が動いたのだろう。
ほぼ真下へのダイブ、画面右のカモたちは全然驚かない。
上のダイブの後ゲットした獲物を咥えてお気に入りの場所へ移動する。
いずれにせよ、ダイブの項目だけでも、観察して判ったことは非常に多い。