2015年8月31日月曜日

「団塊世代の話 夏の終わりの番外編・ 八代市球磨川 萩原堤の大銀杏が台風で倒れた!」

 今朝も関東地方は霧雨のような雨が降っている。これで3~4日連続だ。8月も終わりの日というのに秋雨前線がかかってうっとおしい日々が続いている。近年には経験が無い。

 昨夜熊本県の八代に住む親友・中学校のクラスメートから電話が掛かってきた!「元気しとると?台風のお見舞い待っとったばってん、いっちょん言うてこんもん? しびれば切らして、逆にこちらからしたとよ?どぎゃんしよるか心配してよ、訊いてよ?」 いつものユーモアで床に転げ落ちそうな電話だったが、話を聴いて顔が青くなった。八代の球磨川・萩原橋傍の萩原堤にあった昔から有名な大銀杏の樹が先日の台風15号の風で根こそぎ倒れたという。筆者が小学校時代からほぼ今と同じ大きさで立っていた、八代市に住んでいる人は誰もが知っている萩原天満宮の大銀杏だった。私の「団塊世代のヤマセミ狂い外伝#3」にもこの萩原天満宮の大銀杏の事が出てくる。八代育ちの人間には欠かせないランドマークだったのだ。 
http://yamasemiweb.blogspot.jp/2014/01/my-private-history-vol-3-relationships.html

 これが倒れたという!東京で台風15号のニュースは勿論リアルタイムで心配しながら視ていたが、熊本県内を通過している時は、人吉で瞬間最大風速40mを超えた話や熊本市内でさらに酷く、中心部で大きなトラックが横倒しになっている報道にばかり気をとられていた。八代市の様子は全然出てこなかった。ニュースに出ないという事は無事だったのだと思いきや、実は相当な風被害が在った様だ。友の電話で始めてそれを知った。


台風15号の強風で倒れた萩原天満宮の大銀杏 Googleマップより

 球磨川土手の吹きさらしに立っていた大銀杏なので理屈的には台風で倒れるのは判るが残念な事をした。この萩原の堤は昔から流れが急で、ちょうど大きくカーブする球磨川の勢いを止めるべくその昔加藤清正が川の中に三角形の土塁堤防を数箇所建造し、侵食を防いだという「萩原のハネ」と言われる出っぱりが存在する。子供の頃はこのでっぱりから糸をたらし、沢山魚を釣ったものだった。

 さらに、小学校時代はこの堤には桜並木が在って、春満開のころは多くの人手があった。ポプラの樹も川辺には数本生えていてよい景観を持っていた。しかし国交省の役人達が全てを伐採してしまい、堤防は川上も川下も数キロに渡って見通せるように丸裸になってしまった。その結果がこの大銀杏の倒壊に繋がった。周りに他の木々が生えていれば風は弱まり倒れなかっと思う。日本の役所は後のことを考えて事を進めない。責任を取れ!

 台風と小さな時から一緒に育った心のランドマークがなくなってしまった話は此処まで。今日はヤマセミの画像をアップする気になれない。ゴメンなさい。