そんな中、滞在最終日の17日朝、雪も殆ど止み久しぶりに春国岱に静寂が戻ったので早朝7時半から猛禽類中心に観察を続けた。氷下漁の作業が始まる頃、いつものように集まってきたカラス、トビに続きオジロワシ、オオワシの若鳥、最後に集まってくる成鳥のオジロワシ、オオワシが居る中で、遠くの木立にいつまでも動かない変わった風体の猛禽類が居るのに気が付いた。
地元のバーダー、日本野鳥の会のメンバーも「何だろう?観た事がない・・。」との事で盛んに双眼鏡で確認するが「判らない」という事だった。こちらは勿論ヤマセミ以外の野鳥に関しては知識が少ないので色々猛禽類の画像をネットで調べても判らなかった。
状況からすると、いつも氷下漁の漁師さんの投げる雑魚に群がる野鳥達とは行動が全然違い、近くに寄ってこない。250m以上離れた対岸の高い樹木の上に留まったまま、横へ移動して樹に隠れてしまうまでジーットしていた。ボロボロの羽根の様子などで、前夜までの爆弾低気圧の暴風で何処か北のほうから流されて来てしまったのでは?という想像が出来た。
氷下漁は凍った風連湖全域で行われている。常に大型の野鳥が集まる。撮影のチャンスだ。
漁師さんが捨てる凍った雑魚などを目指して樹木には猛禽類などが待っている。
オオワシなどもこの通り。知床の観光撮影とは違う世界が此処に在る。
その中で、皆が騒いだ見慣れぬ猛禽類・野鳥がこれ。
上に留まるオオワシと大きさ的にはそれ程違わないようにも見える。
逆光の500mm×2の1000mmなので、これ以上の画像は無理だが尾羽は白くない。
頭の後ろが白いのと主翼の一部がやはり色が抜けたように白い。尾羽は黒茶でバラバラ。
くちばしは先端のみが黒い。脚は黄色、一見オジロワシの幼鳥の様にも見えるが違う。とにかく他の猛禽類とは違う行動だったので非常に興味を惹かれた。距離250m。
一方で国道44号線の反対側の樹木にはコンパクトデジカメでこのように撮れるオジロワシが留まっている。逃げない。距離50m以下、球磨川のヤマセミよりはるかに近づける。