2018年12月1日土曜日

団塊世代は思うのだ、日本の観光!何かおかしくないか? Baby boomers are doubting, Japanese tourism! Is something wrong?

 2~3日前、ユネスコの世界無形文化遺産に日本各地の祭りや郷土芸能が登録されたいうニュースが飛び交った。地元では「やったやった、これでオラが村の祭りが世界に認められた!」と大喜びしている。

 それはそれで喜ばしいのでお祝い申し上げたいが、歓んでいる地元の方々は登録されて、一体何がどう変わるのか理解しているのだろうか?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181201-00000011-asahi-soci

 毎年観光客でごった返し、JR東海は「そうだ、京都へ行こう!」とこれでもかこれでもかとTVコマーシャルを流し大騒ぎする山鉾巡行と一緒のレベルでの登録なのだが、しかしそれって有りなのか?

 海釣りファンや野鳥愛好家以外、普通の人は聞いた事が無いと思われる鹿児島県の甑島(こしきじま)の祭りや、筆者がウインドサーフィンで25年以上通っていても知らなかった神奈川県三浦市のチャッキラコなど、まとめて登録が成ったようだが、どうも腑に落ちない。

 同じ京都の伝統的祭り「葵祭」は入っていないのだ。あの源氏物語にも出て来るとんでもなく古いルーツを持つ京都の伝統的な「葵祭」が入っていないという事は何を示すのか?

 筆者考えるに「葵祭」の運営母体は「世界無形文化遺産」などという評価は相手にしていないという事なのだろう?「京都の葵祭」はそんな戦後出来た第二次世界大戦の戦勝国が創った「国連」の下部組織のユネスコになど認められなくても、充分な歴史と品格及び誇りと自信があるのだと思う。

 これ以外にも、あの大掛かりな立体物語提灯で有名な弘前の「ねぷた」、青森の「ねぶた」などは全然登録されていない。これは「登録されたい!」という意欲を示さねば相手にされないのかどうかよく知らないが、田植え踊りがユネスコに登録されたからとただ悦ぶ姿の裏に一体何が在るのか?

 メディア・報道ももっと大きくて重要なネタがある中、地元の人々が喜ぶ姿を流し続けるのは何故なのだろう?

 これで有名になるはずだから、観光活性化に結びつくはずだ…と思っているのであればとんでもない間違いだろう。それは有形の歴史文化遺産になった石見銀山の例を観れば明らかだ。

 ユネスコの世界遺産や無形文化遺産に登録すれば「箔が付く」と思ったのか、登録された途端!関係者が偉そうな態度になったり、上から目線での物言いが増えたりするのが情けない。

 世界で一体どれだけの無形文化遺産が登録されているか、データを見てみたら508件(今回登録前)もあった。これでは箔が付くどころか「だから何なのだ?」に成りかねない。登録された「祭りや行事」が登録されていない同類を「卑下」する事にならねば良いのだが・・・。

 その理由は以下のリストを見れば、筆者の言わんとする事がお判りいただけよう。
中国、日本、韓国がトップ3である事が「優越感」を持ちたいアジア人種独特の考え方のように思えて仕方がない。

世界遺産のランキング、文明の歴史が長いエリアが上位。

 これはラムサール条約に登録された途端、威張り出す湿地・干潟関係者たちの言動と一緒だ。この件はまた別の機会にレポートしたい。

 明日は紅葉目当ての観光客でパニック状態の京都とそれにまつわる話をご紹介したい。