この理由は、猛禽類やカラスなどに採餌して咥えた魚などを横取りされたり、ちょっかいを出された際、瞬時に川の水中へダイブし水中で反転し180度逆の方向へ逃げるという先天的本能を身に付けているからだと推察している。
しかし、人吉界隈では子育ての時期や晩秋、つがいの2羽が「来年もよろしくね!」と言うかどうか知らないが、仕切り直しのような行動をする際、水面ギリギリを飛ばず川の上空ずいぶん高い所を飛んで移動することがある。
なおかつ、たぶん他のエリアではあまり見かけない滑空状態でグライダーのように静かに大きくターンすることがある。猛禽類はよくやるし、山鳩も風に向かって羽ばたき山なりに無重力状態飛行のようにスーッと滑空することがある。
まるで、これらのように滑空しながらターンするのだ、せいぜい1~2回羽ばたくことがあるくらい。
今日は架線上から球磨川に向かってダイブし、途中からダイブをやめて広い川幅を使って筆者の方へ向かって飛んできて華麗な滑空ターンに入る場面までをご紹介したい。
もう今は存在しない球磨川の川幅200mを横断していたワイヤー架線上のヤマセミ。
ダイブして採餌に入ろうとしたが・・・。
水面ぎりぎりで右へ急ターンしこちらへ向かって上昇をはじめた。
一度羽根を縮めたが、ダイブのスピードが相当な勢いになっているのか・・・。
羽を広げるだけでそのまま上昇してきた。
ほとんど羽ばたかずにさらに目の前で右へかじを取り・・・。
見事な滑空ターンを始めた。この続きはまた後日。