2018年10月20日土曜日

団塊世代は3年振りのクラス会でクラスメートの変わり様に驚くばかりなり。 The baby-boom generation is so surprised at the change of classmates at the class meeting after three years.

 同窓会やクラス会というのは団塊世代においても全国一様に行われている事だろう。還暦記念や卒業50周年とかケジメをつけやすい周年ごとに行われるのは世の常だろうと思う。
2015年以来3年振りに我が母校・東京都立広尾高校のクラス会が母校傍で開かれた。予告と催促ハガキ送信など、非常に手慣れた幹事さんの段取りに頭が下がる。プロ級のイベント仕切り経験をお持ちと視た。

すっかり変わった母校校庭で記念撮影。当時モルタル二階建ての校舎は全て鉄筋コンクリートに建て替わり、当時は無かったプールまで出来た。しかし周りはマンションだらけで、いつの間にか都心のど真ん中の大都会の高校に成っていた。学校の広い敷地の真ん中を公道が走っている熊本県の人吉高校が大変羨ましい。

 筆者も小学校、中学校、高校と色々同期会やクラス会の幹事を担当ししてこれまで過ごしてきたが、頼まれればもちろん、頼まれなくてもサービス精神一杯でなるべく参加した者が皆歓べるような演出や、記録サービスを提供してきた。これは広告代理店時代、著名人の大きな結婚式や授賞式、あるいは葬儀などの仕事も経験し関係者の反応を数多く見てきたお陰だろうと思う。

 いわゆる冠婚葬祭に関しては、広告業界には詳細なチェックリストというものが存在し、「冠婚葬祭時の方程式」というものがある。それを先輩方から現場で教わり関係者・非関係者それぞれへの対応が身に付いている。マスコミ・メディア広告代理店業界で基本中の基本動作「ホウレンソウ」つまり、報告・連絡・相談含めて身に染みているのだ。

 勿論、参加者たちへの招待状、受付時のリストなど個人情報は厳重に管理するのが当たり前。著名人が沢山来場する場合において撮影された静止画・動画の肖像権関連の使用管理その他に関しても厳しい教育を受け、資格試験まで受けて勉強しあらゆるケースに対処できる実務を経ている。 
 
 それはそれとして、社会に出て半世紀、50年近くにもなり古希記念クラス会等に成ると皆70歳前後で人生の積み重ねから色々な性格が露呈するようになり「あの人ってこんなだったっけ?」とビックリするような事態に遭遇することが増えて来る。
1964年4月1日高校正門前で桜満開の下で入学記念撮影。

半世紀以上たった2018年10月すっかり様子が変わった正門前でコンデジをデイパックに置いて記念撮影。

Beatlesに狂って文化祭でコピーバンド演奏した1965年秋。あの芦原すなおの「青春デンデケデケデケ」そのまんまを、同じ時期東京で行っていたのだ。ただし、芦原さんと違ってレパートリーに三田明の「美しい十代」は無かったが・・。

40年後の2005年頃団塊世代のオジサンバンドが流行った頃、高校生当時とても買えなかったグレッチなどを買い込んで、誘われて再び演奏を楽しんだ。

人間だれしも、普段から自分を押さえず自由奔放に生きてきた人もいれば、逆に常に控えめで自分を押さえて生きてきた人もいる。高校時代の性格イメージのままの人がいるかと思えば、50年経って「別人28号」に成ってしまった人もいる。

 特に大企業に勤めて会社・仕事中心で生きてきた御仁の中には、リタイヤ後も会社のモードのまま自分を切り替えられずにクラス会に出て、かってのクラスメートに職場のクセそのままに「上から目線」でとんでもない対応をするものが居たりする。

 3年振りのクラス会で、かってのクラスメート女子が会場に到着するやいなや「オマエ」呼ばわりしたり、久しぶりのクラス会の為一生懸命、お洒落し髪を染めて身繕いしてきた女性に「凄い色に染めたねぇ!ミカン!」などと心無い言葉を投げかける・・・。

 つい最近も筆者が動画を収録し、事後に参加者に悦んでもらおうと、開始時間に続々と集まって来るクラスメートとの再会シーンを編集した中にこういうシーンがバッチリと映ってしまうケースが在った。

 今はまだ生々しいのでこの動画は参加者のYouTube限定公開だが、参加者からは10通を超える感謝の連絡が届いている。しばらくしたら公開に切り替えこのブログでURLを掲載する予定。
 画面の中でも参加者に「この動画をYouTubeに公開するから待っててね?」と了解を取りつつ説明する場面もあるのが功を奏した様だ。

 今回幹事のメンバーも事前に開催告知を2度も書いてハガキと封書で送り、集計をした素晴らしい幹事長が居るかと思えば、何故か現場で上から目線で全てを仕切っているような幹事もどきもいて、動画を収録しながら人それぞれに性格が出て面白かった。

 70歳過ぎのクラス会は病気などで毎回誰かが消えていく辛い部分があるとは言え、この先も続く事だろう。今後も加齢による頑固な自己主張はより激しくなり、それに加えお酒が入って止めようがないくらい出来上がってしまう御仁も増えていく事だろう。しかし、もうそういうタイプは生きている間に性格が直る訳は無いので、残念だが終活ついでに個人的に断捨離するしかないだろう。もうこの先は波長の合う仲間とだけ繋がれれば充分だと思うが如何だろう?

 一方でクラス会というものはそれぞれの人生を語り合い、今こそ言える昔の苦労、辛さを吐露するいい機会だと今回痛烈に感じた。最近のクラス会では相当な苦労をしたあるメンバーの辛い時期の話を聞いて、思わずしんみりとしてしまった。彼は当時全然その素振りを見せなかっただけによく我慢したなぁと深く尊敬した次第。

 さあ、2年後に予定されている次回のクラス会には誰が元気で現れるだろう?楽しみでもあり怖くもある。古希のクラス会とは何処でもそんなものだろうか?

※なお今日の画像に関してはブレている訳でもピンボケしている訳でも無い。過去のメディア業界のレベルに即して意図的に処理したモノ。個人情報保護法や肖像権に関しての無知から来る忖度で、他人が制作した画像や映像物に自分が出来ない事へのヤッカミからか、やたらクレームを入れる輩が居るので行ったもの。