2018年10月10日水曜日

川幅5m程の球磨川支流でヤマセミを観察した! I observed Crested kingfisher at 5m wide narrow branch river of Kuma-river.

 いつも球磨川本流、あるいはその本流よりも水量が多い川辺川流域でのヤマセミ観察撮影画像ばかりご紹介してきたが、今日からは少し別の支流部、川幅(水流の部分)3~5mの、とある支流でのヤマセミの生態画像を幾つかご紹介。

 具体的なランドマークが一切ない支流なので、遭遇するには相当な経験と時間的余裕が無ければ観察撮影出来ない。ただし延べ10日も観察をすると、各季節ごとのその支流でのヤマセミの行動が見えて来る。
 一瞬のシャッターだが、それを切る前の10日間の観察は非常に重要だ。

 毎回同じ時刻に同じ格好で5日以上通って、初めてヤマセミの方も逃げなくなるという禅宗の修行のような観察。最初のうちは「あっ!いたっ!」でいきなりカメラを向けたり走って追いかけてはいけない。

 野生動物には人間には殆ど無い(=退化してしまった)第6感が間違いなく存在し、「撮ろう撮ろう・・。」という気配が判るのだ。横目で観つつ気にしないふりをして、ヤマセミが樹木や岩に留まっていたら、土手でストレッチをしたり背伸びをしたり、腰を下ろして足元の昆虫を撮影してヤマセミを気にしているふりを見せない事が大切。

 筆者の経験値から言うと、毎日早朝決まった時間にウォーキングや犬の散歩をする方に紛れて行動し、ヤマセミにその存在を認めてもらうのが良いだろう。

 人間同士でも毎朝出逢えば言葉を交わしお馴染みになる。そうした方には筆者はどんどん自費出版したヤマセミの写真集を差し上げる事にしている。
 そうして小まめにコミュニケーションを交わすことで、次に会った際ヤマセミの行動や生態に関するヒントを教えてくださるのだ。

 ヤマセミが媒体となって人と人のコミュニケーション=結果的に共創が広がっていくのは大変面白い。
 
 …という事で川幅の狭い球磨川支流でのヤマセミ。
真後ろから鋭い夕陽を浴びて狭い川面を飛び行くヤマセミ。


ランディング直前!

こちらの存在に気が付いている素振り。


向きを変えて飛んで行った。

ふと見ると川の中の岩にホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)発見!