2018年10月5日金曜日

団塊世代が好きだったフランス人がまた一人亡くなった。That Charles Aznavour, who liked the baby-boomer generation, passed away.

 テレビのニュースでは報道されていないようだが、シンガー・ソングライターでフレンチポップやシャンソンの大御所と言われる最後の大物シャルル・アズナブールが今週の月曜日94歳で亡くなったという、残念だ。
 シャルル・アズナブールと言えば、あまり知られてはいないがあのシルビー・バルタンが大ヒットさせた「映画アイドルを探せ」の主題歌「La plus belle pour aller danser」を作詞した人だ。
歯が隙ッ歯でも可愛いいから許された珍しいスターだろう。彼女がレナウン・イエイエでTVコマーシャルに出て来た時、団塊世代の男子は皆喜んだ!

 シャルル・アズナブール本人もこの「映画アイドルを探せ」に本人として出演しており大ヒット曲「Et pourtant=想い出の瞳」を映画のエンディング曲としてパリのオランピア劇場のステージで歌っている。

 いわばライブハウスの走り観客席も2000席無いのでアーティストに非常に近く「生の感覚」を楽しめる。あのBeatlesも此処で演奏している。
 この、オランピア劇場と言えば、偶然なのだが1972年英国へホームステイで40日間滞在した際、帰りに2日間パリに宿泊し、同行した連中とライブを観に行った。それがちょうどシャルル・アズナブールのコンサートだったのでとても感動したのを覚えている。

勿論「Et pourtant=想い出の瞳」も歌ったので実に感慨深いパリになった。
https://www.youtube.com/watch?v=GevBUc0zctw

その頃は、一曲歌うごとにステージが暗転し、テレビの番組「ロッテ歌のアルバム」の様に、ステージが明るいまま入れ替わり立ち替わり歌手が現れるのに成れていた筆者には、非常に古臭いのだが新鮮に感じたのを覚えている。
 しかし、このシャルル・アズナブールに非常に雰囲気の似た男が英国のリバプールサウンズ・グループのGerry & The Pacemakersのドラマーに居たので同じ人かとびっくりした記憶があるが全くの別人だった。

右端がリーダーのジェリー・マーズデンの兄フレディ・マーズデン(ドラム)。ほぼ同じ1964年頃最初に観た際は一人二役なのかと思ったほどだった。シャルルの綴りは英語のチャールズと同じだから英国人とフランス人は近いのだなと勝手に思ったのを覚えている。

 しかし、今年は正月年明けまもなくフランス・ギャルが70歳で亡くなり、今度はシャルル・アズナブールだ。特にフランス・ギャルは1947年生まれの団塊世代だし、70歳でなくなるというのがこの12月に70歳に成る自分と重ね合うので何とも言えない気分だ。

https://www.youtube.com/watch?v=9m3yELhPvrI

1984年頃の如何にもフランス風なアレンジのBe My Baby。

極めてフランスっぽいフランス・ギャル(=日本でいえば日本男子みたいな名だろう?)と言い、団塊世代にとって古き良き時代のフランスがどんどん消えていくのは残念だ。合掌。