しかも球磨川流域の霧はちょっと普通の朝霧とは違う。霧の塊が移動するのだ。したがって同じ人吉市内でも繊月大橋付近は青空が見えていても、中河原公園の大橋辺りはスッポリ霧の中に包まれたままと言う事態が起きる。ヤマセミは日の出前から朝8時30分までしかこの人吉城址付近で行動しないから極めて出逢い難い存在と言える。
したがって、小学生の「おはようございまーす!」の声がいくら大きくても、ここのヤマセミは慣れていて飛び立つ事はない。小学生の登校とセットのヤマセミも人吉くらいなものだろう。しかし残念ながら毎日必ずヤマセミが来るとは限らない。今まで狙って思惑通り現れた確率は60%程度だと思う。記録を見ると霧がまったく無く、青空の日の出没が少ないようだ。霧の日、雨の日、曇天の出没率が高い。
距離60mでやっとこの画像が撮れるか否かの濃い霧だった。画像処理しなかったらとても使用に耐えうるものではない。
少し霧が晴れたので少し引くと人吉の町並みが見えてくる。
さらに霧が晴れてもっと引くと、筆者の定宿「人吉温泉 鍋屋本館」が見える。逆に言えば高倍率のコンデジが在れば部屋から撮れるかもしれないという事だろう。
採餌に移る時はこうしてお気に入りの角の角櫓(すみやぐら)からダイブする。
このときはこの後ホバリングに入った。それはまた後日のレポートで。