2015年12月23日水曜日

窓ガラスに映った自分を攻撃するヤマセミ!第2弾。 Crested Kingfisher to attack his reflection in the window ! 2nd.

 12月4日に投稿した窓ガラスに映る己の姿を敵とみなし、毎朝早朝に攻撃を続けるヤマセミの姿を反対側から撮影出来たバージョンをご紹介。このヤマセミらしい攻撃的な生態の観察・撮影に関しては人吉地元の方々多くのご協力を得て出来たものだ。

 まず、発見者の人吉・辻医院の辻正彦先生。このエリアの野鳥の分布や行動について永年熟知されている古江之人さん。個人名は挙げられないが快く自宅敷地内の撮影場所を提供して下さった家屋や畑の保有者の方々。少なくとも5~6名のサポートが在って初めて色々な角度からの撮影が可能になったモノ。

 実はこの行動は早朝6時45分~7時20分(冬季の場合)にのみ視られる行動。このヤマセミがぶち当たっている窓ガラスの建物の裏側では、大声を上げながら登校する小学生を毎朝見守るボランティアの方々が数名いらっしゃる。したがって建物を挟んで60mほどの距離で人間の営みとヤマセミの営みが共存している訳だ。

 出遭い難いヤマセミを探して川沿いを探索し、出遭えて画像を撮るだけで喜ぶその先に、これほど面白くて奥の深い領域が広がっている等、6年前にはまったく気が付かなかった。広く浅く多くの野鳥に接する方もいれば、私のように限られた種類の野鳥の行動・生態に惹かれる方もいよう。野鳥の世界が広くて愛好者が多い理由が良く判るような気がする。

 ちなみに、12月4日の一連の画像よりは近づけているが、残念ながらもの人吉滞在最終日は凄く濃い霧の朝で、普通であれば撮影を断念すべき条件だった。勿論このブログ上にもアップできるレベルの画像ではないので、今まで放っておいたが、12月4日の画像を視て興味を持たれ、お問い合わせを頂いた複数の方々へのお答えもあって、あえて視難い画像だが研究資料として公開することにした。次回チャンスがあれば是非動画でチャレンジしてみたい。

 






 一コマ毎にコメントは要らないだろう。早朝濃霧の中での撮影なので迷彩ネットを眼の前に掛けて、狭い所から刺激ししない様にして撮影した。それでも距離は60m以上離れている。晴天で霧の無い条件下で撮影したかったが、自然相手の観察は致し方ない。

 この建物の裏側ではボランティアの方々が黄色い帽子をかぶって登校する小学生達を見送っている。なんとも摩訶不思議な自然だ。