2014年10月14日火曜日

自費出版の勧め。 Recommendation of self-publication.

 自費出版とは、売ることによってお金を稼ぐことを第1儀的な目的にせず、自分が発信したい情報・内容・演出を紙媒体としての「本」に作り上げ刊行するもの。中味(絵・写真・文章など)の制作からデザイン・レイアウト・印刷入稿までをすべて自分で行うスタイルから、写真や絵、文章執筆だけ行い、後は外注する場合など色々なケースがある。

 バックに出版社、本屋が付き、リスクを有る程度負う場合(殆どがこのケース)と、筆者のようにすべて自己資金でリスクをすべて負う場合など色々なケースが存在する。昨年に続き今年も日本自費出版文化大賞の入選を頂いたので表彰式に出席してきた。昨年は一人で出席したが、今年はデジタル入稿原稿を作成してくれている30年来の親友・染谷氏と一緒に出席した。理由は、自費出版の各受賞作品の装丁等、色々な本の完成度をプロの目で見てもらう為。

 今年は昨年と違い、第1次選考、第2次選考を残念ながら通らなかった出展作品も同時に展示されていた。つまりは応募作品600点以上が展示されて居た訳だ。行ってみて正直身震いがした。
 受賞を逃した作品にも沢山凄い「良い本」があって、自分の出展作が何故受賞出来たのだろうと「奇跡」に近い感覚を覚えたのだ。潤沢な資金力がある訳ではないので、正直装丁は出品作の中でも一番簡単なシンプルなもので出版を続けている。

 印刷会社や出版社が「日本自費出版文化大賞」のスポンサーで、日本の紙媒体=本の出版文化を発展促進させようという意図の元、17回を重ねた「公募」なので、中味は勿論、印刷や装丁のチェック・採点も非常に厳しいと思われるが、我が作品良く入選できたものだと思う。これも協力いただいた熊本県の愛鳥家の皆さまの御蔭様と感謝に耐えない。

 此処15年、情報発信はインターネットの普及で大きく様変わりし始めている。更に5年ほど前からはスマホやiPadなどの情報端末を使ったFacebook、Twitter、Line などハリウッド映画にもなったSNS(=Social Networking Service)の普及で動く情報源と情報発信の簡素効率化も進み、手の込んだじっくりとした準備段階を経た内容の深い情報発信が激減しているという。大学生の中には「本」を全然読まずに社会人に成る者すら出始めているという。

 これが時代の流れというものだろうか?映画「アイ・ロボット」のような時代がすぐこの先に待っているのかもしれないが、いつまでも情報発信の多様化を見事にこなせる人間で居たいと常日頃思っている。  自分でもこうやって日々更新するブログや、撮りだめたヤマセミその他の野鳥の生態画像を、アーカイブとしてWEBサイトに纏めているが、紙媒体としての「写真集・本」の自費出版も今後積極的に進めていく所存。

 良く言われている、人間本を書こうと思えばかならず1冊は「自叙伝」を書ける・・・。文章だけではなく、育つ過程での自分の写真、あるいは時代背景を表すフリー画像を付け加えることで誰もが読める「物語」になる。私が週末にアップしている「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」もこの典型と言って良い。これをごらんの皆様も是非一度、生きている間に1冊本を出されては如何だろう?普段撮り溜めた写真を纏めて本にしても良いし、人生のある時期だけを区切って集中的に自叙伝を書いてみても良いのでは無いだろうか?自分の集めた大切なものだけを撮影して年齢と共に羅列しただけの写真集も面白いだろう。とにかく具体的に行動してみることだ、本を造るのは意外に安いのだ。 参照= http://www.yamasemi.org/02_gallery_book/book_gallery_01.html 

会場には立ち見の人が出るほどの盛況だった。

昨年同様入選を頂いた。

グラフィック部門で2年連続というのは非常に珍しいそうだ。

NPO日本自費出版ネットワーク主宰の中山千夏さん。同い年で偶然熊本県出身だそうだ。

全部ではなかったが、第1次、2次審査通過作品も展示された。

業界の方々がずいぶん熱心にチェックされていた。当日持参した3冊のヤマセミの写真集も会場で業界関係の方に是非にと言われ、あっという間に配り終わってしまった。