2014年10月8日水曜日

カワセミの繁殖行動の一部始終・遠望。 All the details of the breeding activities of kingfisher at Hitoyoshi area.

 今日のテーマはカワセミ。カワセミの生態観察、撮影に関しては熊本市内にお住まいの清海 宏氏の右に出る方を知らない。ほぼ毎朝可能な限り早朝のヤマセミ観察を長いこと続けて居られる。撮影方法や場所はもちろんシークレットだから筆者は知る由も無い。その成果は観察写真ブログ「フォトダイアリーThe野鳥」 http://birdword.exblog.jp/20329506/ を観るばかりだが、当の昔に写真集を出されてもおかしくない画像ばかりだ。特に接近しての撮影画像は素晴らしいの一言!

 その清海氏の観察画像を毎日観て知っているだけに、自分が撮影したカワセミの画像をブログにアップするのは実は気が引けるのだが、あまりにストレートでせっかちな繁殖行動だったので連続記録画像としてご紹介する。川辺川の対岸から撮影しているので距離は6~70mは離れている。画像のレベルが低いのはご容赦願いたい。

 このときは一連の求愛給餌から交尾終了まで3分掛かっていない。ヤマセミの交尾を過去10回ほど観察したが、これほど一連の動作がまとまっているところは観た経験がない。同じ場所でのヤマセミのケースでは求愛給餌を朝から3回ほど繰り返し、交尾そのものは午後14時過ぎだった。ほとんど同じ行動や生態が似ているヤマセミとカワセミの一番違うところがこの辺りだろうか?

何故かこの褌の様な布が下がっている前の横枝がメインステージなのだ。

ヤマセミの動きを観察中に、少し前から餌を咥えたオスが自転車の壊れたブレーキのような声で盛んに雌を呼びながら飛び回っていることに気が付いた。ヤマセミはこの真上の茂みに2羽居る。

2往復しただろうか、先ほどの横枝に雌が来ているのを見つけ其処へ向かう。

とにかく褌(ふんどし)は目立つのだが、撮影する方にとってはいささか邪魔な背景だ。

雌のほうは一歩も雄へ近づこうとはせず、ただ待つのみ。

雄が枝に留まるや否や給餌が始まった。

さっさと渡せば良いものを、ヤマセミの場合もカワセミの場合も結構咥えあったまま2~3秒綱引きがあるのは何故だろう?落とさないように慎重なのか?じらしているのか?

お互い力を入れすぎて落ちそうになったりもする。この辺りが良く判らない。

明日はこの数秒後の交尾に至るプロセスを連続画面でご紹介!