二度目は乗鞍岳中腹でやはりヤドリギに群がる20羽程のヒレンジャク小群だった。それ以降ヤドリギのある場所を注意深くその季節になるとチェックしたのだが、3か所目は奥日光戦場ヶ原だった。湯河沿いのズミの木やカラマツの梢に少し多めの3~40羽の群れで飛来するキレンジャクを過去3回ほど目視していたが、今回2日間に渡り3度の遭遇でやっと満足のいく画像を収録出来たのは幸せだった。
今日ご紹介のキレンジャク群れは28日の2度の遭遇。気が付いたら40羽程の群れのど真ん中に入っていた。左右前後からリーンリーンと辺りを圧する線の細い鳴き声の合唱に囲まれ最初は何だろうと不気味にさえ感ずるほどだった。今までの遭遇が高い樹木の梢だった為、目の髙さで視られるキレンジャクのその姿と声の綺麗さにしばし感動した。
キレンジャクは意外に撮影者を気にせず、何度もこちらに向かって飛来し頭をかすめて飛んで行くので羽音をしっかり確認できるほどだった。顔付とその姿勢の良さから秦の始皇帝の愛玩鳥だったという話も本当に聞こえてくる。
かすかに残ったズミの実を咥えていた。もうすぐ海を渡って大陸に帰るのだろう。是非また来年来てほしい。ヒレンジャクが混じっている事もあると聞くが、まだ全部の画像をチェックできていないので数羽混ざっている可能性もある。
この湯川に沢山生えているズミの木はお気に入りらしい、早朝とお昼頃2度の集いに遭遇。
もっとも望ましいポーズを取ってくれた。何時も撮影に夢中になっているヤマセミとは対極のカラフルさだが、その冠羽と言い鋭い目つきと言いユニークさにおいては一緒だ。
まだ残っているズミの実を咥えているが食べたか否かまでは判らない。
湿原独特のコケともカビとも思える被覆物質に覆われたズミが戦場ヶ原での主食か?
※次回はキレンジャクの飛翔シーンだけを集めてみようと思う。