友人の美術館・博物館の事情通の投稿を見て、二日前東京大学総合研究博物館へ行った。ちょうど「骨が語る人の生と死」と言うテーマがメインで展示されていた。
筆者は普段から自分の健康に関しては結構注意を払って来てはいるが、己の骨に関してはあまりケアした記憶がない。後期高齢者と言う世界に足を踏み入れたのだから、少しは骨にも気を遣わねばと思い始めたところだ。
もともと医者からは骨は頑丈な方と言われてきたし、タニタの体組成計で測った骨量測定値も平均よりははるかに高い数値だ。あらゆる激しいスポーツをやってきたが骨折という経験はない。
唯一、サッカーの試合でジャンプした際に競り合った相手チームの選手に肘鉄を食らって骨にヒビが入ったらしいのが6年後にレントゲン撮影で判明した程度。本人の自覚はピッチで「痛てぇー!」程度だったような記憶しかない。もちろんヒビが入ったという自覚がないからそのまま試合には出続けた。
スキーやスノーボード、ウインドサーフィンなどでの骨折は一度も無い。
むしろ歯の方に問題があり、アイスホッケーの試合中、ハイスティックで顔面を強打され差し歯が3本リンクの氷の上に落ち、血だらけの顔になったのが一番の事件だったろうか。ピピーッ!と笛を吹かれ「早く歯を拾いなさい」という審判の無慈悲な言葉が耳に残ったくらいだ。
こうした自分の体に関しての基本数値や記憶を頭に描きながら「骨が語る人の生と死」を観て回った。これがメチャクチャ勉強になったし面白かった。
動物学的に言っても歴史上の3千年など一瞬の事だろうと思っていたが、大間違いだった。縄文時代(紀元前1万3千年~3千年)、弥生時代、(紀元前1千年~紀元3百年)で日本から出土する人骨を分析すると、随分骨格や歯並びが違うようなのだ。
平安時代や鎌倉時代、戦国時代、江戸時代でも微妙に生活・文化が反映して骨格や歯並びなどが違うという分析がなされている、驚異だ。