一番多かったのが、そういう場面が本当にあるのか?だった。それは明解に有る!とお答えしたが、今日のブログでその現場の画像などをご紹介しようと思う。論より証拠だ。
色々な野鳥の生態を研究してみたが、筆者は天敵や外敵に追われて危機回避する際取る行動で、ヤマセミ以外の野鳥でこれほど劇的で見事な方法を取る種をまだ知らない。
普段、トビやカラスなど時には追われる立場になる天敵の傍で何故悠然としていられるか?ヤマセミを観察撮影し始めた初期において非常に不思議だった。
今回の観察中、巣立ったヤマセミの幼鳥達が並んで親の給餌を待っている「お約束の場所」に、若いトビが居座った事があった。
するとヤマセミの親は、わざとそのトビの若鳥の傍の木陰に接近し、その顔面すれすれに降下し脅かし、水辺の石に留まり見上げて「ほら、来てごらんよ?」とばかりに馬鹿にしたような素振りをした。これなども水辺ならば負けないぞ!という絶対的な自信の表れではないだろうか?
カラスがヤマセミを背後から追う。
ヤマセミは間合いを定めて水面すれすれに飛翔する。
距離が限界に達した瞬間!水没して大きな水しぶきを上げる。
水に弱いカラスは水しぶきでヤマセミを見失い、嫌いな水を避けて舞い上がる。しかし、すでにその瞬間ヤマセミは180度方向転換して、逆の方向へ飛翔し始めている。競泳のクイックターンそのものだ。
カラスは一瞬ヤマセミが消えたのでボー然状態。これは相手がトビでも同じ様な場面を撮影している。
こうしてヤマセミは悠々とカラスの攻撃をかわして安全を確保した。実はこの時は3度もカラスが攻撃をし、そのすべてを撮影出来ている。前後左右からのその様子画像が撮れている。
水面が金色なのは、撮影時間が夕暮れの夕焼け時のものだから。