2016年3月11日金曜日

佐賀県東与賀干潟・別名大授搦のクロツラヘラサギ This is Black-faced spoonbill of Higashi-yoka tideland called Daijugarami.

  約1300mに亘る東与賀干潟、つまり通称「大授搦=だいじゅがらみ」に集う2月の水鳥(海鳥)たちの中でやはり一番の大型鳥類はクロツラヘラサギだろう。如何にダイシャクシギやホウロクシギが大きく見えてもクロツラヘラサギやアオサギには敵わない。そのクロツラヘラサギが現場に着いた時はわりに沖の方に横一列になっていた。その数18羽。しかし後で画像を調べたら普通のヘラサギが混じっていた。

 ちょうど、潮が満ち始めていたので、ヒタヒタと波が迫って来る中をクロツラヘラサギが思いのほか早い足取りで一列になってヨタヨタと浅瀬へ進んできた。その模様は昨日YOUTUBEにアップした動画にも収録されている。

 八代市の球磨川(前川)河口部や鏡川河口部の防風柵に集まるクロツラヘラサギ達の寝ているか飛んでいるかのシーンではなく、餌を探る採餌行動や列をなして浜を横移動する姿は非常に新鮮なシーンだった。

 前にも述べたが、クロツラヘラサギはコウノトリに非常に近い生態で、ウーウーだとかフーフーという鳴き声といってよいかどうか判らない声を出すようだ。くちばしを時々カタカタとさせるが、コウノトリのカッタリングとは違うような気もする。採餌の方法もくちばしにあるセンサーで泥の中をかき回して採餌する。したがって一列になって左右に首を振りながら泥水の中を探る様が面白い。

満ちかけの渚を動き始めたクロツラヘラサギ。

安定した干潟上に到着のクロツラヘラサギ+ヘラサギ1羽。

同じく潮に追われたツクシガモの編隊がクロツラの上を飛んでいく。

更に右海面へ移動するクロツラヘラサギの編隊。

主翼端が黒いのは幼鳥。

光の向きで背景の色がどんどん変わる。

着陸に向かって羽ばたきをやめて滑空中のクロツラヘラサギ。