2019年3月29日金曜日

メディアの冬のミヤマガラス飛来報道は大げさすぎる! Media report about large group of Rook crow is exaggerated on Tv show.

 メディア報道は常に正確でなければいけないと思っている。大学の論文ほどではなくとも裏付けのデータ成り証拠画像を示しての報道であれば良いが、個人の感覚的な表現でレポートされてはたまったものではない。
 2005年静岡県で開催された国体の準備で960名の演技者がエコパと言われる大型のスタジアムの芝生エリア(=サッカーフィールドと同等の広さ)へ乱入するCGを理工学系CGラボで作成。これを関係者に見せ、何人いると思うか?と問うた所殆どが2000~5000人だと思ったとの事だった。人間の感覚など相当いい加減なものだと思ったのはこの時からだ。
 渋谷の有名なスクランブル交差点で一度に渡る人間の数が大体2000~3000(MAX)なのだが映像を見ると大体の人が5000名以上10000人くらいは居ると見るそうだ。

  最近のTV報道にミヤマガラスの大群が都市部に押し寄せて大変な事に成っているという。特に九州の佐賀や関西の大阪で今にもパニックが起きそうな報道をしていた。レポーターも自分がまるでヒッチコックの有名な「鳥」という映画のヒロイン、ティッピ・ヘドレンに成ったかの如く騒ぎ立てているので笑ってしまうと共に呆れかえってしまった。

 何故この時期都市部へ来たのか?今後どうなりそうか?などは野鳥の会の人間にでも訊けば済む話だろう?何故しないのだろう。最近のメディアは世間に不安を広めるのが報道の役目と勘違いしてやしないか?




それに比べれば、実際に見えている空を飛ぶミヤマガラスの数が数百羽くらいしかいない事など判りそうなものだが、メディアのレポーターの報道程いい加減なものはない。
 地元の日本野鳥の会のメンバーにカウントでもしてもらったのならまだ良いが・・・。
 たとえ、実際に野鳥の会メンバーに「今シーズンこの辺りにはどの位が飛来しているんでしょうね?」と訊いて、うっかり「関西地方で1万羽くらいでしょうか?」等という答えを貰えば、画面に映っているカラスが1万羽います・・・にすり替えられてしまう事は明白だ。メディア報道を鵜呑みにしてはいけない。東日本大震災や福島原発事故の報道で嫌という程経験しただろう? 

 2月に人吉へこの冬3度目のヤマセミ観察に行った際に、架け替え成った錦町の錦大橋でこのミヤマガラスの群れに遭遇したので撮って置いた。報道と比較して頂くと面白い。実際数えた感じでは300羽程度だったがメディアが観れば数千羽に見えるのだろう。


見通しの良い田園地区で見てカウントしても数百羽程度が関の山。


この密度だけを見て驚いて1万羽という報道は無いだろう?