昨日も書いたが、ゴジュウカラ同様、縦横無尽に動き回るが、キバシリは樹木の皮にへばりつたまま頭を下にして下方へ降りて行けない。
木の枝の下側を平気で長い事動き回ったりするので、撮影は非常に難しい場合が多い。
今回、このキバシリの存在に気が付いたのはその周波数の高いシーッと尾を引くような鳴き声だった。実はもうすぐ4月を過ぎるとこのキバシリは結構綺麗な声で囀る。短いミソサザイのような囀りなのですぐに判る。湯川沿いの峡谷部分でも聴くことが出来る。
信州の戸隠でも数多く遭遇したが、直立した樹木が多く下部は笹で見通しが良く、割に撮影しやすい。これに対し奥日光戦場ヶ原では低灌木、特にズミにへばりついた今回の場合は枝かぶりその他で苦労する事この上なかった。
しかし、1時間に3名の方にしか遭遇しなかった程の環境は、キバシリに落ち着いた動きを与えた様だったが、気のせいだろう。この手の野鳥はあまり人間を意識しない様な気がする。
コガラ、ゴジュウカラなどは顔の横の木の枝に来たりするので、こちらの方がドギマギしてしまう。
今日のキバシリは、ただ「アッ!居た」ではなく、背景の景色が素晴らしい場所での「画像的素晴らしさ」でもなく、ぐっと近寄っての接近画像だ。接近と言ってもマクロレンズで近づける訳でもなく、500mm望遠にAPS-Cボデイを付け、接近距離限界ギリギリで撮影したもの。要はその距離まで近づけたというだけ。
奥日光戦場ヶ原の木道から撮影するというのが全ての基本。
木道は皆のモノ。他の来場者の迷惑にならぬよう大きな三脚を持ち込む行為には反対している筆者なので、撮影は全て手持ちだ。
此処までは最初に青木橋まで行く際に撮影した画像。
行と同じ場所の付近で、戻りの時にも遭遇、再度接近!盛んに採餌中。
キバシリのくちばしが反っている理由の答え…のような画像。