毎年5月の連休前後にキレンジャクには幾度か戦場ヶ原で遭遇している。しかし、西日本に多いと言われるヒレンジャクには乗鞍岳附近、九州の熊本県八代市の八代城址で遭遇したのみだ。いずれもヤドリギの実を食べていた。
戦場ヶ原には最近ヤドリギはあまり多くない。むしろキレンジャクはズミの実を食べるシーン、カラマツの新芽を食べる場面に良く遭遇している。今回のヒレンジャクの小群もズミの実に群がっていた。画面でヒレンジャクの周りに見える赤や黒の実がそれだ。
ヤドリギを食べている場合は、粘着性の強い糞を垂らしながら移動するので、見た目は綺麗でも実はあまり清潔な野鳥とは言い難い。
ヒレンジャクとキレンジャクは似ているので何かと比較されるが、キレンジャクの方が多少大きいと思われる。全体のカラーはヒレンジャクの方が赤や青など色が多く、キレンジャクはグレー調だ。
同じ群れにキレンジャクもヒレンジャクも交じるケースがあるというが、筆者は視た事が無い。大群に成らないと無いのではないかとみている。戦場ヶ原で観られるのはせいぜい10羽~30羽の群れなので交じり合う事が無いのかもしれない。
今回のヒレンジャクはズミの実を食べていたのだが、ただ一度だけ群の一羽がフライングキャッチで羽虫をゲットしたような場面があった。
ズミの木に集うヒレンジャク達。人間を怖がらないので街中の街路樹や電線にずらりと並ぶ事もある様だが、やはり大自然の中の姿が好きだ。
ヒレンジャクの周りに点々と見えるのがズミの実だ。
前から視ると目の辺りにやはり迫力がある。
この角度から見るヒレンジャクがやはり一番美しいだろう。
飛翔の予測がつきにくい野鳥だ。
秦の始皇帝の愛玩用の鳥だったというが・・・。
右の個体に注目して欲しい。
飛ぶ羽虫に目標を定めている。
羽虫から目を離さず、そのまま飛び出した。
急に手前に来たためフォーカスが間に合わなかったが、羽虫をキャッチして元の場所に戻ったのは確認できている。