よく海へ行かれる方なら誰でも経験があるだろう、ボラのエラ洗いと称されている水面からの魚のジャンプだ。羽田空港へ行く東京モノレールの車窓からも良く見られる現象だ。その昔、ウインドサーフィンで沖に出た際、魚がジャンプして来てボードの上に落ち、一旦気絶するのだがボードを洗う海水と揺れで目覚め、我に返った魚が海へ戻る事が頻繁に有ったのだが、トビウオとボラが双璧だった。
今までのは海での話だが、天下の球磨川で大きな魚がバチャンバチャンと跳ねているのだ。7年間の球磨川徘徊で初めてかもしれない。余程の事なのだろう川魚漁師さん達が4~5名でかたまって球磨川本流を眺めていた。
どうにかして釣りたいのだそうだが、ガックリ掛けしか方策がないと嘆いていた。刺し網は夜しか掛けてはいけないそうだ。投網を打つには水深が深すぎるとの事。
本来は野鳥を撮影するカメラだが、何事も経験とばかりに、無謀にも鮎のジャンプの瞬間を撮影してみようと試みた。
フィルム時代だったらとんでもない無駄打ちが多いのだろうが、デジタル時代は無駄なショットはすべて消去、無かったことに出来るので思う存分シャッターを押した。
結果、有るパターンを読めたので意外な画像が撮影できた。
それと、例のミサゴのツツ―ッと水面を足で引っかきながら水平飛行しながら漁をする技の相関関係が立証されればまた新たな発見につながると思うのだ。
考えてみれば、ミサゴの水平漁法は過去においてもこの時期だったような気がする。
画像を観ながら、この二つの事象に相関関係が有るか否か考えてみると面白いと思う。
大きなアユは二回三回と連続ジャンプすることが多い。
したがって一発ジャンプを見切ったら、次に飛び出すであろう方向に向けてタイミングを計って連写を開始すれば撮れるだろうと思った。
案の定、10枚ほど水面からのジャンプが撮れていた。
一方でミサゴの水面滑走は4回ほど繰り返しを撮れた。
これで獲れたのか否かは不明だが、
ミサゴが大きな獲物をぶら下げて目の前を飛んで行った。