2017年11月27日月曜日

今年も八代平野にタゲ リが飛来! A Northern lapwing also comes flying to Yatsushiro plain this year!

 ハイイロチュウヒやチョウゲンボウのアップで猛禽類の宝庫のようにも思える八代平野だが、この八代平野、思いのほからい広い。北は松橋(まつばせ)から日奈久エリアまで南北30㎞弱、東西10㎞も在り、マナヅル飛来が新聞に載った金峰山裏のこじんまりとした横島干拓などとは規模が全然違う。その為野鳥観察者も全域をチェックなどとても出来ないため、今後意外な野鳥の情報がどんどん入るだろう。今後の高野茂樹博士がリーダーの八代野鳥愛好会の皆さんの活動が楽しみだ。

 今回2日間回っただけの金剛干拓地だったが、猛禽類は豊富だし、ナベヅルをはじめ大小合わせて意外な野鳥群にも出遭えた。今日はその中からタゲリに関してアップしてみたい。

 このタゲリ最初に遭遇したのは居間から5年前、人吉盆地の「たかんばる」と言われる旧海軍飛行場跡の牧草地だった。その他八代平野の一部不知火干拓地でも20羽ほどの群れに遭遇している。

 このタゲリ、子供の頃の遊びの一つカン蹴りをしている様な動きをする。じーっと止まっていて、1羽がス・ス・ス―と数歩進むと、近くの他のタゲリ達もそれぞれの方向へ数歩進むのだ。それでピタッと止まる。止まったら20秒ほど動作が固まって動かない。

 撮影者からは完全に見えて判っているのだが、この動作はいつも変わらない。で、見張り役が危険だと判断すると一声ピィーッ!と割に情けない声をあげて鳴き飛び立つ。
 これに合わせてほぼ一斉に小群れが飛び立つ事が多い。

 なんだか団扇のような主翼で、飛び方もヤツガシラを思わせる頼りないものだが、人吉盆地の観察ではカラスに追い立てられても逃げ切るほどのスピードで飛翔していた。意外に早く飛べるのだ。
こうしてジーッと見つめられるとこちらも動けない。

その極めて日本的な色彩にファンは多い。


何かに追われたのか撮影者の方に向かってきた時は驚いた。



遠目に見ても決して速そうな翼ではない。

まだ多分金剛干拓地に居るだろうと思う。越冬するのではないだろうか?