堤防から海を視れば物凄い風と岸壁までの海水で浜は無く、水鳥達はどこかへ避難!後で判ったのだが干拓地の内部へ風よけでその多くが移動していた。
八代平野はもともと江戸時代から干拓で土地が広がってきた。したがって広大な平野があり、その何処かに珍しい野鳥が来てもなかなか情報は伝わらない。そんな中、自分で
車を移動させながらいろいろな野鳥を観察、撮影に向かった今日はいわゆるビッグデーに相当する当たり日だったようだ。
まず朝一でメス、もしくは若鳥のハイイロチュウヒと思われる猛禽類が車を追い越して行った。その後チョウゲンボウが2個体。頭の青っぽい個体と茶色の個体。それぞれバッタやオケラのような昆虫、あるいは小さな野ネズミなどを急降下で採餌していた。
その後クロツラヘラサギ研究で世界的権威、高野茂樹博士と堤防上で偶然遭遇!その後しばらく行動を共にさせて頂いた。
そうして高野先生の車を追って移動中、広い田んぼの中に黒い大きな野鳥4体を発見!何とナベヅルの親子4羽だった。成鳥2羽+幼鳥2羽。2日前人吉盆地に出現したナベヅルは3羽だったので、別の親子と思われる。
その親子を撮影している途中目の前の田んぼから15羽以上のタゲリが飛び立つという考えもしなかった大収穫が今日1日の八代市の成果となった。各野鳥の詳細レポートは江戸へ戻ってからじっくりと行いたい。
倉庫の敷地内を飛ぶハイイロチュウヒ、メスもしくはオスの若鳥。
強風で沖合に出たが、水鳥達の逃げまどう姿が凄く猛禽類のすごみを感じた。
頭の青っぽいチョウゲンボウ
超日本的色彩で人気の高いタゲリ
こちらへ向かって来るタゲリ達
広大な八代市の干拓地のナベヅル、遠くの煙突群は八代市の日本製紙の煙突。