そこで、ウグイスとメジロは似ていて、ついうっかり間違えそうだが基本的な所で食べ物が違うのだ、餌が違うのだと説明して納得されたようだった。メジロは花の蜜を吸うので梅の花、桜の花、椿の花に集まるのだ、沖縄などでは南国の綺麗な花に群がるメジロを撮影出来ている。
梅に鶯が来て囀ることは実際はなかなか無い事で、梅にはやはり蜜を吸いに来るメジロだろう。熊本の江津湖で。
一方ウグイスはムシクイの仲間で、生きた昆虫・虫の類を食すのでこの2種が同じ場所に居る事はまず滅多に有り得ないと説明をした。
では、ホーホケキョと囀る春には大体鳴き声で居場所も判るが、今の時期・秋などは一体どこへ行っているのだ?と訊かれたので、そこいら辺の藪の中に居ると思うと説明したらなかなか信じて貰えなかった。
それもそうだろう、足元の藪でごそごそやっているのがウグイスだなどと夢を壊すような事言うなという彼の想いもモットもだが、事実なのだからしょうがない。
高原に行っても、この時期はほんの80cm程の距離の笹薮から数羽が同時に飛び出すことが多いのだ。先週行っていた信州の蓼科に在る別荘地内の道路わきではやたらウグイスが多かった。
今日のブログでは、こうした今の時期、チャッチャッと地鳴きで藪の中を動き回っているウグイスの生態画像をお届けしようと思う。
春先に大口開けてホーホケキョと囀るのはウグイスだが、まず梅の木では啼かない。(※全く有り得ないとは言わないが、少なくとも筆者は一度も視た事が無い)
ウグイスはBush Warblerという英名の通り藪の中を動き回る野鳥だ。
全身を開けた所で観る事が出来るのは春先が殆どだと思う。
画面の下にある黒い点はウグイスのフンだ。
此処までが皆さんもご覧いただける春先の囀るウグイスの画像だ。この次の画像からは秋のウグイス、藪の中だ。
9月の末、山岳部で藪の中を動き回るウグイスを観察してみた。
向こうからはこちらの動きが完全に見えている。
時々、全身が見える事もあるが、ほとんどが上のような状態で藪の中で一部しか目視出来ない。
春先の活発で目立つ生態とは違い、今の時期はまず居所が判っても撮影する事は非常に難しいだろう。