2017年9月14日木曜日

川辺川、キセキレイとヤマセミ♂の共生! This is one of the relationship between male Crested kingfisher and Grey Wagtail at Kawabegawa river.

 ヤマセミの生態を観察・研究し始めて早や7年! 思いもよらない深山の野鳥ヤマセミが、人口3万人を超える人吉市でこれほど他の野鳥や環境に合わせて生きているとは夢にも思わなかった。

 今回はキセキレイとの和気藹々のコミュニケーション、交流を捉えた画像をご紹介。球磨川本流と異なって川幅の狭い川辺川はヤマセミと出会える頻度こそ低いモノの、三日通って慣れれば、ヤマセミの方も警戒心が薄れ日常の生態を目の前で展開してくれる。

 今日のヤマセミ・オスは採餌後、一旦安全な岩の上での食事後、お気に入りなのだろう、少し上流の小さな岩に移動して、食後の水浴びを始めた。其処は先客のキセキレイが居たのだが、たぶんいつもの通りの行動なのだろう。キセキレイの方も大きさには勝てず、ヤマセミに場所を譲って少しの間退いているのが見て取れた。

 これが野鳥間の秩序なのだろう。無理に争わない、それでいて上下関係の秩序が保たれている。阿吽の呼吸でバランスの取れた自然界を人間も少し見習うべきだろうと思ったが 如何だろう。
川下から餌を咥えてオスが飛んで来た。

お気に入りの岩で食事!

食事後、更に上流の岩に移動。この間筆者は細い川沿いの道を走って移動!

こちらを認識しているオスは、警戒する事無く水浴びの準備だが、後ろに居るキセキレイの方には飛び込まない。

こちらに向かってドボン!

岩に戻る際、ついついキセキレイを退かしてしまう。

そこでキセキレイはヤマセミの水浴びが一時的である事を知っているのだろう、少し離れた場所に移動。

それから、ヤマセミのオスは4回同じ行動を繰り返した。

最後の1カットがこれ、この間キセキレイは尻尾を振りながらほとんど動かず、場所が空くのを待っていた。