一方で珍しい野鳥が居るとなると、撮影したい方々が殺到するので、あまりこういったブログ内容は慎んでもらいたいという地元の愛鳥団体のメンバーも居よう。(何を持って愛鳥家と言うべきかは色々意見もあるが・・。)
その点今回は地元で野鳥観察・保護に関してベテランの域に達している方々が中心で推進しているので、エゴ的な価値観や理念ではない事だけは断言できる。
最近とみに「野鳥に構わないで」だの「ヒナが居ても放って置くように」だの命令調で野鳥の危機や困難を見守るだけで手を貸すなと言う関係者のコメントが目に付く。しかし、自宅の玄関の軒先に営巣したツバメの巣が落ちてヒナが難儀しているのを視て放って置けというのか?
シジュウカラのヒナが巣立った直後、カラスやムクドリや野良猫に明らかに狙われているのが判っていて、放って置けというのか?
そういう輩は、昔人間に危険から救ってもらい自然に返された子供ライオンが野生に戻り、5年経って、救ってもらった相手(人間)に再開した時、覚えていて感動の再会を果たしハグしあっているYouTubeを視ても感動などしないで欲しい。
https://www.youtube.com/watch?v=XFFix0wy4_s
物事にはケースバイケース、状況の差異が在るのだ。一つのルールやマナーですべてを包括など出来ないのだ。我々人間は状況判断が出来る、なおかつ優しい心を持った(一部そうで無い輩もいるが)生き物だ。これはすべての動物にもある事が色々な事実で証明されている。野生のイノシシが猫を、犬が猿の子を授乳させて育てる動画をどれだけ見た事か?
一方で無知が招く動物保護の悲劇も多発している。置き去りにされたと思ったアザラシの子供を何と車に乗せて家に持ち帰り、どうして良いか判らず放置して死なせたという話題が最近ネットに多く載った。すべて海外の話だ。
野生の何たるかを知りもしないのに「可哀想だから」の感情だけで行動を起こすのももちろん無責任極まりないが、人間の生活圏内で共存する野生動物は野鳥であれ猫であれ犬であれ、人間もその共存相手の動物なのだから、時として保護して良い場合も在ろう。
この辺りは各動物保護団体や野鳥団体などで広く討論すべき案件の一つだろうと思う。発言機会の多い者、声のデカい者、団体の役に付いている者、年配者、単に組織に古くからいるものが必ず正しいとは限らない。団体で統一見解など作成しても、ケースバイケースですべて条件が違うのだから、最終的には個人の判断だろう。現場に居なかった人間がその行為を評価・非難するのはもってのほかだ。
話が飛んでしまったが、人吉市の有志が何故ヤマセミを人吉のシンボル野鳥にしたいのかを表す画像を今日はご紹介したい。
人吉の名所旧跡の代表、人吉城址の塀から早朝6時餌を狙うヤマセミ。
さらに30分前、日の出前に角櫓の瓦にたたずむヤマセミ。
ロングダイブして採餌するヤマセミ。向こうは人吉中心部。
人吉城址はお気に入りの場所らしい。
2km離れた樋門のゲート開閉用H鋼アームに留まるヤマセミ。
鮎の刺し網漁の川舟はお気に入りの羽休めポイントだ。
住宅街をバックに羽休め中のヤマセミ。
これも住宅街バックの中心部を縄張りとするヤマセミ。
ヤマセミも登校中の女子学生には興味があるのか?
人吉城址の大木の上からダイブするヤマセミ君!見事に採餌成功。ギネスブック並みか?人吉ならではのダイナミックな生態。「人吉市の鳥」にしたいという地元の方々の熱い思いが伝わっただろうか?