2016年7月17日日曜日

川が増水するとアヒルも橋を渡るのだ。 When flooding of the river, ducks cross the river by bridge.

 面白い場面に遭遇した。梅雨末期の豪雨で10日以上増水が続く球磨川本流でアヒルたちが右往左往していた。増水の球磨川土手を行ったり来たりしている。対岸の採餌ポイントにレンズを向けヤマセミを観察中の筆者の車の横を♪グワッグワッ!と鳴きながら何度も往復する。

 あまりに忙しないので、様子を見ていたら揃って球磨川にかかる大きな橋を渡り始めた。本来球磨川の水辺に居候しており、春先には川の中で交尾なども披露してくれるアヒルたちだが、長い事川中へ行けず、ストレスが溜まっているのだろうか?淀みのある対岸へ行きたいと思ったのだろうか?

 最終的に車が行きかうバイパスの橋の歩道をちゃんと列を作って渡っていく。しかし、途中で怖くなったのか?30分ほど橋の欄干の隙間から濁流を見下ろしていたがいつのまにか、そこに居座ってしまった。2時間ほどして同じ場所を通り掛かったら、元の堤防に戻って相変わらず鳴きながらウロウロしていた。
 
今日の主役はこの3羽のアヒルたちだ。人懐こく、自分たちは鳥だとは思っていない。

もう10日間以上増水で堤防道路も中州もすべて水没してしまっている。中央に川船が2艘ある部分には本来・普段は堤防道路があって人々がウォーキングをしているのだが、完全に水没。

その球磨川を土手からジーット見守る三羽のアヒル。

恨めしそうに球磨川を見やりながら意を決して、赤い繊月大橋の歩道へ向かっていった。

なんと普段球磨川を泳いでいるアヒルたちが人間の作った橋を渡り始めたのだ!

グワッグワッ!と鳴きながら渡っていく!

すぐそばを車が通っても全然平気!

しかし、しばらくすると揺れる橋が怖くなったのか?揃って戻ってきた。筆者が対岸のヤマセミを観察中、彼らはこの動作を何度も繰り返すのだった。